足廻りブッシュ・アーム交換!★DC2インテR★車高調も!!
足廻りのリフレッシュ作業だったんです。
基本となるショック・サスは車高調に交換!
ブッシュやアーム類も新品に交換しました!!
サーキット走行等はしないので強化ブッシュではなく、純正の新品に交換です。
街乗りオンリーだと強化品は硬すぎるし、耐久性も落ちますからね。
DC2インテR!
そんなに古く感じませんが、98スペックでも10年越えてるんですよね~。
距離もソコソコ出てきてますし、アチコチにトラブルが出始める頃になってきましたね。
このクルマは以前にエンジンのオーバーホールをしています。
マフラーから白煙が出始めたからだったんですよね。
その時に「そのうち足廻りも・・・」って話しをしていたんです。
年式や距離を考えれば、ショック・サスやブッシュもかなりヘタっていると思われます。
そこで今回思い切ってフルにリフレッシュしてやることになりました。
ブッシュ交換と言っても最近の純正部品は単品の設定が少ないんですよね。
アームごとのASSYでの部品設定しか無い場合が多いんです。
その理由は・・・
・工賃が高くなる。
アームの脱着工賃に加えてブッシュの打ち換え工賃が必要になります。
プレスを使って打ち換えるんですが、けっこう面倒なんですよね。
部品代が安くても追加の工賃を加えると結果的にお高くなっちゃうことも多いんです。
強化品なら打ち換えるしかないけど、純正ならアームごとでOKじゃない?
っていうことなんだと思われます。
・専用の治具が必要。
全てのブッシュではありませんが、一部に専用の治具が必要な場合があるんです。
しかもそれが車種専用で他のクルマには合わない場合がほとんど。
ディーラーさんなら作業する車種が限られてるんで揃えることもできるでしょうが、
ウチのような店や一般の整備工場には到底無理なんですよね。
だってどのメーカーのどのクルマが来るかわかりませんから・・・
アームごとなら専用工具はほぼ必要ありませんもんね。
と言うことで今回はほとんどアーム交換の作業になりました。
まずはフロントのアッパーアーム!
ここはアームごとの設定しかありませんでした。
さほどお高くはなかったんでOKですが・・・
アームごとの交換でしたので、手前のボールジョイントも新品になってます。
ブッシュとボールジョイントを単品で交換してたらきっと高くなっていたと思います。
車高調はクスコ製をチョイスしています。
街乗りからワインディングまで対応できる5段階の減衰力調整タイプ。
車高の調整はもちろん全長調整式!
続いてはロアアーム!
ブッシュが変形しちゃってますね~~!!
車重がモロに掛っちゃう部分なんで、経年変化でこんなことになっちゃうんですよ。
上側が古いブッシュで下側が新品です。
新しいほうはセンターカラーがブッシュの中心にありますが、
古いほうは完全に偏芯しちゃっていますよね~。
ここは単品の部品設定があったので打ち換えてやりました。
と言いますのも、ブッシュ単品とアームごとの価格差がメチャ大きかったんです。
追加の工賃を加えても打ち換えのほうが安上がりでした!
専用治具も必要ありませんでしたし。
打ち換え完了で~~す!
って言うのは簡単ですがとっても苦労させられました。
ブッシュを抜くのがメチャクチャ固かったんです。
プレスが壊れるんじゃないかと思いましたよ、マヂで・・・(汗
「もう限界かも~~?」ってぐらいに恐る恐る圧をかけてやっとこさ、
バッキ~~ン!って音と衝撃とともに抜けてきました。
こんなに固かったブッシュは初めてですね。
ベアリングの交換ではサビて固着している事が時々ありますけど、
それでもここまで固かったのは記憶にありません。
溶接してあるんじゃないかって途中で確認したりしたほどです。(笑
打ち込むときは普通~に入ってくれたんで、ちょっと拍子抜け・・・
ロアアーム後側のブッシュです。
ここは圧入ではありませんので単品の設定がありました。
さほど変形もしていないようですね。
ブッシュのゴムの部分が大きいので余裕があるのかもしれませんね。
先ほどの場所に比べれば、車重の掛り具合も少ないですしね。
ボルト・ナットでアームとボディーに固定します。
スタビのブッシュも交換しました。
これもけっこうな変形具合で・・・
完全にツブれちゃってますよね~~。
写ってませんが、カマボコゴムも交換してあります。
フロント側の完了で~~す!
続いてはリアのアッパーアーム!
ここもアームごとの設定しかありませんでした。
さほど大きなアームじゃないんで、打ち換えのほうが高くなるでしょうけど。
リアのロアアームです。
ここもASSYのみの設定でしたね。
これが専用治具が必要になるブッシュです。
ロアアームが鉄板のプレス品でコの字型になっており、
ブッシュが2枚の鉄板を突き抜けている構造になっています。
このままプレスで圧を掛けちゃうとコの字がツブれて変形しちゃうんです。
そこでアームを変形させないように治具がいるんですよね。
コンペセーターアームです。
この頃のホンダ車特有の特殊なアームですね。
ここもASSYの設定のみです。
トレーリングアームのブッシュです!
ヒビ割れてかなりの状態になっちゃってます!!
今回のブッシュの中では一番ヒドイですね。
当然ながら反対側も・・・
クラックも確認できますし、もう少しで切れちゃってたかも?
じつは当初このブッシュは交換しない予定だったんです。
その理由はと言いますと・・・
そうなんです!ここもアームごとの設定しか無いんですよ!!
こんなに大きなアームですからそりゃあお値段のほうもメチャ高なんです。
見積り段階では「トラブルが出るまでそのままで」なんて言ってたんですが、
さすがにあの状態を見ちゃうと換えないわけにはいかなくなりました。
社外品で単品が無いかと探してみたんですが、ピロボールの物しか無かったんです。
街乗りでピロボールはちょっとねえ~。
異音とかの問題もありますんで、パスしました。
それにピロのブッシュはソコソコのお値段しますからね。
バックプレートやハブは付け換えます。
リア側も完了で~~す!
ショックのアッパーマウントも車高調に付属の新品ゴムマウントになってますし、
これで足廻りのブッシュ類は全て新品になりましたね。
新しいトレーリングアームとロアアーム、それにクスコのブルーが目を引きます!
リア側もスタビブッシュを交換してありますよ。
もちろんカマボコゴムもね。
これで足廻りは完全にリフレッシュできましたね。
エンジンもオーバーホールしてあるし、あと10年は行けますかね?
その間のメンテも重要になってきますが。
こういった足廻りなどの大がかりな作業もおまかせください。
今回のような純正部品を使ってのリフレッシュ作業はもちろんですが、
強化品でのチューニングも大歓迎ですよ!!
by AutoReference | 2012-09-21 16:57 | メンテナンス&修理 | Comments(0)