エアコンサーボモーター修理!★ウィッシュ★てっきりキシミ音かと・・・
まさにその言葉通りの青空ですね。
朝の通勤途中なんかは雲一つない晴天だったりしました。
台風の直撃は避けられたものの、けっこう風雨は強かったですね。
みなさんは被害はありませんでしたか?
夕方ぐらいから雨脚が強まり、ウチの前の歩道は川になってました。(笑
いつも夕立とかのドシャ降りの時にはお馴染みの光景なんですが、
今回は閉店時間までず~っと川のままでしたね。
昨夜は帰りにスーパーで買い物をして、
住宅街を抜けて農道に出るルートで帰ろうとしたんです。
(昨年のあの花火大会の時に通ったルートです。)
住宅街に入って角を曲がった途端、
ザバザバザバ~~~ って凄い音が・・・
何と道が冠水してるじゃないですか!
それもけっこうな深さです。
その道は住宅街の外周になる道なんですが、
反対側に1~2m幅ほどの用水路があるんですよね。
そこから水が溢れていたんだと思われます。
農道もどうなってるかわからなかったので、Uターンして30号線で帰りました。
あれから2時間あまりは雨が強く降ってたから、
周辺の住宅は床下浸水とか大丈夫だったかな~?
さて本日はエアコンのサーボモーター修理のネタです!
溜まってるネタがたっぷりあるんで早めに消化していかないとね。(笑
本日のクルマは・・・
ウィッシュ!
ハイ、私の通勤鈍足号です!(笑
春先頃から矢印部のパネルあたりからキシミ音がしていたんですよね~。
ギシギシキシキシってかんじの音だったんで、
てっきりこのパネルが何かに擦れて音が出てるもんだと思ってました。
ただ音が出る条件が一定では無かったので若干違和感はあったんですよね。
信号待ちで止まってる時に出てたのが、走り出したら止まるとか・・・
さほど大きな音では無かったので、
「そのうちパネルをバラしてスポンジでも貼るか!」ぐらいのつもりで放置してました。
医者の不養生ってヤツで中々自分のクルマだと・・・(笑
最近涼しくなってきたんで、夜はエアコンを切って窓を開けて走ることが多くなりました。
で、ある時キシミ音が出ていないことに気付いたんです。
確認のためエアコンをONにすると、しばらくして音が出始めました。
ここでやっとキシミ音で無いことが判明!
以前にアルテッツァジータで同じような症状を修理しましたが・・・
http://mizoarf.exblog.jp/20861883/
この時はあきらかにどこか壊れてるんじゃないかと思うほど盛大な音がしてたんです。
ところが今回はさほど大きな音では無く、
マジでキシミ音と効き間違えるようなレベルの音だったんですよね~。
と、言い訳してみる。(笑
音の出る条件が一定でない時点で他を疑うべきだったんでしょうが、
キシミ音だと思い込んでいたもんですから・・・
原因がわかったので修理に取り掛かることにしました。
エアミックスサーボモーター!
この黒い箱が音の元凶だったんです!!
部品代は数千円レベルの物のようなので、
お客さんのクルマなら確実性を考慮して新品交換するんですが・・・
自分のクルマだし、ブログのネタにもなるし(笑)ってことで修理してみました。
この部品がどんな役目をしているのかと言いますと・・・
ダクトから出てくる風の温度調節をしているんです。
エバポレーターを通った冷気とヒーターコアを通った暖気を、
ミックスして設定温度に調節しているんですよね。
エアミックスダンパーというのがダクトに流れる風を、
コントロールしている扉というか蓋というかのような機構なんです。
冬場はエバポを通った冷気が直接ダクトに流れないよう蓋をして、
ヒーターコアを通すようにして暖房にします。
夏場は反対にヒーターコアのほうに蓋をして冷気を直接流すわけです。
で、この蓋の動きをコントロールしているのがサーボモーターなんですよね。
実際にはこの図のように100%蓋をするのは、
温度設定を夏場に最冷にしたり、冬場に最暖にしたときぐらいなんです。
普段は蓋はこの中間で動いて、冷気と暖気をミックスさせて、
室内を設定温度に保とうとするんですよね。
まあ、これはオートエアコンならではの動作なんですが。
温度設定を常に一定に設定しているとこの症状が出やすいらしい。
って、オートエアコンはそういう使い方をするもんじゃないの・・・?
と思っちゃいますが。(笑
まずはサーボモーターを取り外します。
ってホコリが凄いことに・・・(笑
ウィッシュは簡単に外すことができましたが、
車種によってはサイドブレーキレバーを外す必要があったりするらしい。
その点からもお客さんのクルマだったら新品交換ですよね。
サイドを外すとなると工賃も掛かるし、直るかどうかの冒険はできませんよね。
この黒い箱の中にモーターとギアが仕組まれており、
エアコンのコントロールユニットからの信号で白いレバーを動かします。
このレバーにミックスダンパーが繋がっていて蓋の開閉をするわけです。
箱を開けると中にはモーターとギアが組み込まれています。
年式が年式ですのでプラスチックが硬化しちゃってますから、
ツメを折らないように注意が必要です。
一番大きい白いギアが今回の原因になります。
このギアに先ほどのレバーが固定されているんですよね。
先ほどのギアのウラ側です。
何やら基盤のようになっておりグリスが塗ってありますね。
右下部に60度ぐらいの幅で筋が付いているのがわかりますか?
これはユニット側の端子が接触していた痕なんです。
このシステムは ポテンショメーター といいまして・・・
ギアが回転することで端子の接触する位置も円周上で変わります。
接触する位置によって抵抗値が変わるように作られています。
抵抗値が変わることで端子に流れる電圧も変化します。
その電圧変化をコントロールユニットに送ることでレバーの位置を検出しているんです。
で、今回の原因となったのが矢印部分。
古くなって汚れたグリスが溜まっているのがわかりますかね?
アップにしてみました!
これならグリスが溜まっているのがわかりますね。
溜まったグリスによって電流が端子に流れなくなっちゃうんです。
そうなるとコントロールユニットは現在の位置が判明できなくなります。
で、モーターが正回転と逆回転を小刻みに繰り返すようになり、
ギシギシ音が出るようになっちゃうんですよね。
オートで温度設定を一定のところにしていると、
ギアがあまり回転しないのでグリスが溜まりやすくなるということのようです。
症状がヒドくなるとギアが全く回転しなくなり、
温風や冷風に調節できなくなってしまうようです。
古いグリスを拭き取って、新しいグリスを薄~く塗っておきました。
ユニット側の端子もご覧のとおり!
汚れたグリスがテンコ盛りになっていますね~。
もちろんキレイに拭き取っておきましたよ!!
箱を組み立ててレバーを固定し、クルマに装着したら完了です!
無事に音は消えました。
涼しくなったとはいえ、まだまだエアコンを使う機会は多いですからね~。
もっと早くに修理しておけば良かったな~。
キシミ音だと思い込んでましたから・・・
自分のクルマとはいえ、ちゃ~んとチェックしないといけませんね。(笑
岡山県倉敷市の「田舎のタイヤ屋さん」です。(笑
軽トラのタイヤ交換1本から、オイル交換・インチアップ・カーナビなどをはじめ
ドレスアップやローダウンもおまかせください。
ハードなチューニングやエンジン・MTなどのオーバーホールもやってます。
車検・一般整備・鈑金修理・中古車販売もお気軽にご相談ください。
当店は進化剤のマイスター店です。
超進化剤NT-1、塗る進化剤ミスリル、冷却系進化剤ZOMAも取扱っています。
http://www.auto-r.com/index.html
by AutoReference | 2017-09-18 16:35 | メンテナンス&修理 | Comments(6)
そこでお忙しい中大変恐縮ですが、1つお教え願えませんでしょうか。再組み立て前に薄塗りされたグリスですが、こちらは通電性のあるものではなく、通常の自動車用グリスでよろしいのでしょうか。お教え頂けましたら幸いです。よろしくお願い致します。
グリスの件ですが・・・
ポテンショメーターの基盤(ギア)全体が写っている写真をご確認ください。
(赤い矢印を追加している写真です。)
右下部分に端子が擦れた痕の溝が付いていますよね。
180度反対側にもグリスがたっぷり塗られていますので、これを利用しました。
まず溝が付いている周辺の汚れているグリスだけをやや広めに拭き取ります。
反対側のグリスを指ですくって塗りつけます。
以上、終了です!(笑
がんばってチャレンジしてください!
15年前の車ですし、説明文の中でご注意も頂いていましたので気をつけてやったつもりですが、それでも爪が2箇所折れてしまい焦りました。しかし都合よく四隅に貫通した穴があったので、それを利用して結束バンドで絞め、事無きを得ました。
ものの1時間の作業で2万円近い修理費が浮き、部品交換をしていないのでゴミも出ず、お陰様で本当に満足感の高いDIYでした。
本当にありがとうございました。
ご参考になったのであれば幸いです。