ミッドシップ祭り第一弾!★NSX TypeR★エンジンオーバーホール!!

先日ミッドシップ祭りの予告編をお届けしましたが、
いよいよ本日のネタは本編の第一弾です!






ホンダ NSX TypeR!








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第一弾からいきなり国産ミッドの頂点のさらに頂点なクルマの登場です!

キレイな状態を維持されているTypeRです。
かれこれ10年来のお付き合いになる常連のお客さんですね。

走行距離が10万kmオーバーになったのでタイベル交換も兼ねて、
オーバーホールをすることになりました。
最近はあまり乗っていないそうなんですが、今後の10万kmを見据えての作業です。









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まずはエンジンを降ろします。
NSXのエンジンオーバーホールは久しぶりですね~。
タイベル交換とかの作業はあったりしましたが・・・









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ミッションを分離してエンジンをスタンドに固定し、バラシはじめます。
サージタンクを外すとその下にはけっこうな汚れやゴミが・・・
ここはNSXではかならずゴミが溜まってますね。

他にも各部にオイル滲みの汚れなどがあります。
今回はオーバーホールですのでバラバラにしてきっちり洗浄しますよ!








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NSXの持病の一つ、クランク角センサーです。
熱で樹脂が溶け出しちゃって、オカルトっぽい状態になってます。(笑
この状態でも作動はちゃんとしているんですが、
見た目が見た目なんでタイベル交換やオーバーホール時には新品にします。








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ヘッドを取り外したシリンダーブロックです。
ピストンヘッドのカーボン堆積はそれなりってカンジでしょうか。







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取り外したシリンダーヘッドです。
こちらも燃焼室のカーボンはそれなりですね。
インテークのバルブが何本か湿っていますので、オイル下がりが出ていたようです。

バルブを取り外して洗浄してやります。







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洗浄後にポートを確認したところ、けっこうな段差がありました!
インテグラのTypeRは純正でポートの段付きを削って修正してあるもんですから、
NSXもTypeRはしてあるもんだと思ってました。

今回はチューニングでは無く、ただのオーバーホールなもんですから
ポート修正はメニューに加えていなかったんですが・・・
この段差を見ちゃうと私の中のムシがムズムズと動き出しまして・・・(笑
キレイに段つきを削って磨いておきました。
あくまでも段付き修正なんでポート全体を磨いてはいません。

もちろんシートカットもしてますよ!
バルブの摺り合せだけでは当り面が広くなりすぎますからね。
10万kmを越えてるエンジンでは必須の作業になります。








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バルブも形状修正して磨いておきました。
これで吸入抵抗が大きく変わることは無いでしょうけれど、
カーボンの付着は抑えられるんじゃないかと密かに期待しています。(笑

今回インテークのバルブは当り面の状態があまりにもヒドかったので新品交換!
で、新品バルブを磨いてあります。








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ヘッドの組み立て完了です。
バルブがピカピカでキレイですね~。
組んでしまうと見えなくなるのがもったいない!?(笑

ヘッド本体も洗浄してあるのでとってもキレイです。
やはりキレイな状態の作業は気持ちが良いもんなんですよね。








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ブロックも当然ながら洗浄するんですが、それと同時に重要な作業が!
ウォーターポンプやヘッドボルトなどの取り付け穴の清掃です。
ゴミやオイル分が固まっている場合があるので、タップで削りだします。
異物が残っていたらボルトに正規のトルクが掛かりませんからね。
特にウォポン部はネジロック剤を使ってますので、きっちりやっとく必要があります。







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洗浄したブロックにピストン・クランクシャフトを組み込みます。
もちろんピストンもキレイに洗浄してありますよ!
ピストンリングは新品交換!!
合口スキマの調整もバッチリです!!!

クランクやコンロッドのオイルクリアランスも調整しました。
NSXは親子メタルの厚みが何種類かあるのですが、
これが1枚ずつ注文できるんですよね。
そのため厚みの異なる2枚を組み合わせることが可能なんで、
クリアランスの数値をきっとりと追い込むことが出来るんです。
このあたりはエンジン屋であるホンダさんならではのアッパレなポイントですね。

オイルパンも洗浄して組み付けました。
もちろんパッキンは新品に交換してあるんですが・・・
じつはここもNSXの持病の一つでオイル滲みが発生しやすいんです。
固定ボルトを締めすぎちゃうとパッキンがハミ出しちゃうんです。
そのためパッキンのツブレ具合を確認しながら慎重に締める必要があります。









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ヘッドが載っかりました!
ブロックもヘッドもバッチリ洗浄してあるんでキレイですね~。









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初期型のNSXでは部品交換が必須とされているのが・・・

ロストモーションスプリング! 
形状が変更されているんですよね。
下側が元々装着されていたんですが、このケースの中にスプリングが仕込まれています。

上側が形状変更になった新しい物。
ムキ出しのスプリングの上下にキャップをはめただけのシンプルな構造です。
このシンプルなほうのどこにメリットがあるのかと言いますと・・・

スプリングの巻き径が格段に大きくなっています。
前期用はケースにスプリングを収めていますので径は必然的に小さくなります。
するとスプリングがヘタリやすいんですよね。
バブルの頃に開発されたクルマですので凝った造りにしてあるんです。
でもシンプルなほうがヘタリが少ないのならそっちでOKってことなんですよね。

後期型のC32Bには最初から新形状の物が使われていました。
ただ前期とは若干寸法が違っていたのでそのまま流用は出来なかったんです。
ところが最近では前期型用で注文しても新形状の物が入荷します。
前期用に寸法を合わせた代替部品になったんです。
構造がシンプルなんでお値段も半額以下になってるんですよ~。

このスプリングはハイカム用のロッカーアームを支えているんです。
通常はロッカーアームがフリーになっていますので、
スプリングでカムに押さえつけているんです。
で、ヘタリが出てくると押さえる力が弱まりますので騒音の原因になっちゃうんですよね。

10万kmぐらい乗っているエンジンだと指で押さえた時に、
2~3mm程度は無抵抗で縮んで、そこから反力が発生するカンジになってます。
新しいほうはもちろん押さえた瞬間から反力がありますよ!
ウチではタイベル交換の時も必ず交換するようにしています。









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新品のタイベルを掛けます。
NSXのエンジンはV6ですのでタイベルが長いんですよね~。
そのためコマずれが無いようにきっちりと確認しながらの作業になります。

テンションプーリーやスプリングも新品に交換してあります。
ベルトの張りに大きく影響する部分ですからね。
もちろん張りの調整もバッチリやっときました!

タイベルが掛かったらタペット調整をします。
この作業は車上ではほぼ不可能な作業ですので、エンジンを降ろした時にしか出来ません。
以前に一度だけ車上でやったことがありますが、二度とやらないと心に決めました!(笑
メチャクチャやりにくくって面倒くさいんですよね~。








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タイベルカバーやタペットカバーを組み付けます。
もちろんパッキンは新品にしてあります。

タペットカバーはやや白ボケて来ていたので塗装しておきました。
結晶塗装になっているので風合いを壊さないように注意が必要です。
ツヤ有り塗料なんかは使っちゃダメですよ!

結晶塗装のタペットカバーは最近ではお目に掛からなくなりましたね。
って言うか最近のエンジンルームはカバーされてて見えませんけど・・・
昔はハイパワーエンジンのタペットカバーに結晶塗装が採用されることが多かったんです。
なので憧れの塗装ってカンジだったんですよね~。








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サージタンクも洗浄しました!
けっこうオイルが溜まっていたんですよね。
ブローバイに混ざったオイルミストが溜まっていたんでしょうね。

もちろんインジェクターのゴム類やポートのガスケットも交換です。
特にEGRポートはカーボンがテンコ盛りに溜まっていますので、
気合を入れた洗浄が必要になります。(笑









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クラッチも新品にしました!
街乗りオンリーですので強化品では無く純正をチョイス。
とはいえ純正でもツインプレートなんですけどね。

そのためディスクのセンター合わせは慎重にする必要があります。
2枚のディスクがズレたりしているとミッションを合体させる時に苦労するハメになります。
ウチではNSXのインプットシャフトをぶった切った物をSSTとして使ってます。
クラッチに差し込まれる現物ですから間違いありませんからね。








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ミッションを合体させたらサブフレームに載せます。
ここからは取り外しておいた補機類をドンドン装着していきます。
サージタンクを装着したら水廻りのホースも新品に!
とりあえず消耗部品やゴム製品は全部新品にしておきます。









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スプールバルブも洗浄してパッキンを交換します。
V-TECの切り替えを担っている部品ですのでけっこう重要なんですよね。
しかもここもオイル滲みが出やすいポイントなんで慎重に・・・

他の補機類も外した時に洗浄してあります。
新品のパッキンやガスケットを使って組み付けていきます。








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ドライブシャフトのブーツも交換しました!
これもNSXの持病の一つ。
ブーツが破れていないのにグリスが漏れて飛び散るんです。
バンドの押さえが弱っているからだと思うんですが、締めなおしてもすぐに再発します。
新品のブーツに交換しないと完治しないんですよね~。









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エンジンが載っかりました!
オイルやLLCを補充してエンジンを掛けます。
この瞬間はいつもドキドキしちゃいます。(笑

エンジンを暖気したら各部を再チェック!
オイル漏れや水漏れが無いことを確認し、各部の異音も確認が必要です。









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アライメントを調整したら試乗チェック!
慣らしが必要ですんでブン回すことは出来ませんが・・・(笑

納車後のオーナーさんのインプレッションによると
出だしがすごくスムーズで良くなったそうです。
アクセルに俊敏に反応するようになっているんだと思います。
それと新品になったクラッチが・・・
ペダルがメチャ軽くなってビックリなんだそうです。
NSXはクラッチが減ってくると特に重くなりますからね~。


NSXは最近プレミアが付いて車輌価格が高騰しています。
特にTypeRともなればさらにですね。
そのため大事に乗られる方が多くなってきています。
ウチでも以前はチューニング関係の作業のほうが多かったんですが、
最近はメンテナンスがメインになってきましたね。

大事な愛車を長く楽しむためのお手伝いはおまかせください。
簡単なメンテから大掛かりなオーバーホールまでお気軽にご相談ください。



今回はオーナーさんの「急がないんでゆっくりで良いですよ!」
というお言葉に甘えに甘えてしまって大幅に納期が遅れちゃいました。
ご迷惑おかけしました。
この度はお買い上げありがとうございました。


今回駆け足でのご紹介になってしまいましたが、
撮った写真はまだまだたくさんありますので、そのうちHPの作業レポートにでもと思ってます。
期待しないでお待ちください。(笑





















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岡山県倉敷市の「田舎のタイヤ屋さん」です。(笑
軽トラのタイヤ交換1本から、オイル交換・インチアップ・カーナビなどをはじめ
ドレスアップやローダウンもおまかせください。
ハードなチューニングやエンジン・MTなどのオーバーホールもやってます。
車検・一般整備・鈑金修理・中古車販売もお気軽にご相談ください。
当店は進化剤のマイスター店です。
超進化剤NT-1、塗る進化剤ミスリル、冷却系進化剤ZOMAも取扱っています。

http://www.auto-r.com/index.html

by AutoReference | 2014-10-07 19:00 | NSX | Comments(0)

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