AT→MT換装!★NSX★MTオーバーホールも!!

NSXの中古車って現在は高値で安定しちゃってるんですよね。
と言うよりジリジリと上がってるカンジです。
新型が発売になってますが、全くの別物のクルマなっちゃったし、
値段も値段じゃし・・・(笑
そこで中古車の人気が上がってるってワケなんです。

特にMT車は人気が高く、お値段も・・・
程度の良い個体となるとかなりの金額になってるんです。
昔ならMTに載せ換えるよりもクルマごと買い替えなんて選択肢もあったんですが・・・

でも、せっかくスポーツカーに乗るならMTが!
って願望を抱くのは当然のことですよね。
やっぱしATよりもMTのほうが運転が楽しいですからね!!

そこでATからMTへの換装作業の出番となるわけです。


ただ、最近は中古のMTの流通がかなり少ないんですよね。
MTへの換装が流行ってるんですかね~?
6MTの新品換装って手もありますが、お値段が・・・(笑

今回のお客さんからも事前に相談を受けたんですが、当店では手配できず。
お客さんご自身で中古MTを手配されました。
クルマを預かる前にMTだけを送ってもらってオーバーホールすることに。
なんせ中古ですので中の状態が不明ですからね。







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送られてきた中古MTです!
このMTはアキュラ用なんですよね。
国内クーペ用の物は見つけられなかったそうです。

アキュラと国内クーペでは2~4速のギア比が異なるんです。
1速と5速のギア比は同じで、アキュラ用は2~4速が5速よりのギア比になってます。
国内クーペ用が加速仕様、アキュラ用が巡行仕様ってカンジでしょうか?
1速>2速がギア比が離れてますが街乗りで問題になることは無いでしょうね。
なんせアメリカではそのギア比で乗ってるわけですから・・・





ケースを開けてシャフトをバラしていきます。



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まずはインプットシャフトです!
1速・2速・リバースの各ギアはシャフトに直切りになっています。
3速~5速のギアとハブスリーブを取り外して、
ベアリングとシンクロリングを全数交換します。






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新品のベアリングとシンクロに交換してギアを組み込みます。
この時に各部のクリアランスをチェックしながら組み立てていきます。







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続いてカウンターシャフトです。
こちらもシンクロとベアリングは全数交換します。

組みつけの途中でトラブルが!
クリアランスって言うのは簡単に言えばガタなんですよね。
写真中央のギアは1速ギアなんですが、矢印方向に動くんですよね。
と言っても0.0何mmの世界なんですけどね。

ここのクリアランスが大きすぎるんです。
厚みの違うシムに交換して調整してやるんですが、
一番厚いシムに換えてもクリアランスが基準値に収まらない!

こりゃおかしいゾ?ってことで再度バラしてみたら・・・






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ハブスリーブに段付き磨耗が出来ていました。
矢印の外側部分が凹んでいるのがわかりますかね?
ここに1速ギアが接触する構造なので、徐々に磨耗していったんでしょうね。
で、この段付の分だけギアが動くので基準値にならなかったわけです。

磨耗面がキレイだったので外した時のチェックではわかりませんでした。
元々段付きになっているようなクオリティーで・・・(笑







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と言うことでハブスリーブも新品に交換しました!
新品には段付きは無く、フラットですね。 あたりまえですが・・・







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カウンターシャフト組み付け完了です!
矢印の部分が交換したハブスリーブです。






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リバースのアイドルギアもシンクロとベアリングを交換します!






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デフ本体は再使用しますが、サイドベアリングは新品に交換します!







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サイドベアリングの交換が終ったら、プレロードを調整します。
各シャフトは組み込まず、デフだけをハメ込みます。






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ケースを組み付けたらSSTを使って起動トルクを測定!
で、基準値から外れていたらシムの厚みを変えて調整します。






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矢印の部分が調整用のシムなんですが・・・
これを交換するにはケースをバラして、アウターレースを抜き取って、
シムを換えたらアウターレースを打ち込んで、ケースを組み付けて・・・
という作業を繰り返すことになります。
中々一発では決まってくれませんので・・・
なんせシムの厚みを替えてベアリングの動きの重さを変えるってことですから。







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続いてはインプットシャフトのみを組み付けます。
今度はシャフトの軸方向のクリアランスの調整になります。
写真でいうところの縦方向のガタですね。





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こちらもケースをバラす必要はありますが、シムの交換自体は比較的簡単!
シムの選定もクリアランスの測定値から予想できますので、
デフのプレロード調整よりはラクですね。






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各部の調整が終ったらシャフトをハメてケースを組み付けます。






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このスナップリングがNSXではトラブルが多いんです。
そのためオーバーホールの時には必ず新品に交換します。

これはカウンターシャフトの位置出しをしているんです。
で、折れちゃうことがあるんですよね。
そうするとカウンターシャフトが軸方向に動いてしまうんです。
小さな部品ですが、けっこう重要な役目を担っています。







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MTオーバーホール完了です!
オイルシールも新品に交換してありますよ。
クルマに載せてからオイルが漏れちゃうと寂しいですから・・・






オーバーホールが完了したのでクルマをお預かり!



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後期ルックになってます!
それにしてもNSXのオーナーさんは皆さんキレイにされてますね~。




で、このお客さんは・・・




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広島 からのご来店でした!
遠方からわざわざありがとうございます。








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MTへの換装はけっこう費用が掛かります。
なにしろ交換する部品がメチャクチャ多いんです。
この写真だけでもかなりの数ですが、まだ他にもありますんで。






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まずはATを降ろす作業から取り掛かります。
ボディーはしっかりと養生をして・・・






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で、いきなりトラブル発生!
ドライブシャフトのナットが緩みません。
インパクトを使ってもビクともせず、延長バーを使ったらアダプターが折れるし・・・

結局大型トラック用のインパクトを借りてきました。
さすがは大型車用の大トルク! あっさりと緩みました。(笑






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ATがクルマから降りました!
MTに比べるとATってとっても重いんです。
二人がかりでも人力ではまず無理でしょうね~。
そんなことしてたらケガの元です。
やはりミッションジャッキの力は偉大です!(笑








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クラッチは純正品をチョイスしました!
サーキット走行とかはしないので、扱いやすさ重視です。

NSXは純正でツインプレートを採用しているんですよね。
そのためディスクのセンター出しが重要になります。
センターがズレているとMTが組み付け出来なくなっちゃうんです。

当店では純正のインプットシャフトをブッた切った物を使ってるので問題なしです!






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あっさりとMTが載っかりました!(笑
と言うほど簡単じゃありませんが・・・

手前に写っているMTマウントも互換性が無く、新品交換。
矢印部分のスティフナーはそもそもATには付いていないので新設です。





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左側のドライブシャフトは長さが違うので新品交換です!






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ハーフシャフトは中古MTに付属していた物を使います。
アキュラのシャフトは細いってウワサがありますが、
確かにAT用と同じ太さですね。

でも先日ハーフシャフトを交換した国内クーペも細かったんです。
新品のMT用を注文すると太いシャフトが来ます。
途中で仕様変更があったと睨んでますが、真相は不明です。(笑





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AT用とMT用はブラケットが異なるので互換性はありません。
シャフト自体は微妙な長さの違いなんで使えそうですが、
ブラケットだけが部品設定されてないので、結局ASSY交換になります。






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ハーフシャフトは再使用しますので、オーバーホールを!
ベアリングやオイルシールを交換します。






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右側のドライブシャフトは互換性ありなので再使用します。
でもNSXの持病であるグリス漏れが・・・






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ブーツをインナー・アウターともに交換しました!






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ドライブシャフトを装着してMT本体関係は完了です!






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続いてはシフトレバー関係の作業です。
細かい部品が多いので数がハンパないです!!






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組み上げてしまうと、あの部品たちはどこに行ったの?ってカンジですが・・・(笑







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ATのセレクトレバーを撤去します。
カプラーは後で必要になるので取り外しておきます。
セレクトレバー自体はもう使わないですから、配線をカットしてもOKですんで。






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シフトレバーをクルマに装着!
もちろんシフトワイヤーもMT用に交換してあります。







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コンソールを戻したらシフト廻りの完成です!






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AT車のエンジンはDレンジとNレンジでCPUの制御が異なるんです。
Nレンジの時にはレブリミットが低く抑えられてるんです。
おそらく空吹かしでトルコンへのダメージを懸念しているのかと・・・

Dレンジの時はレブリミットまで回るんですが、
そのかわりにアイドリングがラフになってしまうんです。

今回もスイッチを付けてレンジ制御の切換えをすることになりました。
街乗りではレブリミットまで回らないでOKなんでNレンジ制御。
高速などではアイドリングがラフでもOKなんでDレンジ制御。
これをスイッチで任意に切換えます。






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続いてはペダル関係の作業です!

まずはブレーキペダルをMT用のスマートな物に交換!







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クラッチペダルはブラケットごと新設になります!






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ペダル関係の作業はステアリングコラムを外して行います。
それでも奥のほうに潜り込んでの作業になるのでけっこう大変です。






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クラッチのマスターシリンダーも新設です!







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RFY MTコンバージョンクラッチライン! 

マスターシリンダーからスレーブシリンダーへの油圧配管は、
純正はかなり込み入った所を通っているんです。
そのため純正のパイプを使おうとすると工賃がとんでもないことに!(笑
このクラッチラインなら装着も比較的ラクですね。
まあ、それでも前から後まで引き回す必要がありますが・・・






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スレーブシリンダーも新設になります。

クラッチラインのエア抜きをしたら作業終了です!







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最後の仕上げにMTに進化剤を施工!
せっかくオーバーホールしたんだから保護してやらないとね。
それにシフトもスコスコフィーリングになりますから!!



MTへの換装は費用がけっこう掛かります。
また中古のMTが中々手配できないという問題点も!
それでもスポーツカーらしい運転を楽しむなら、やはりMTに限ります。
換装すればドライブが楽しくなるのは間違いないですね!!

気になる方はお気軽にお問い合わせください。



この度はお買上げありがとうございました。













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岡山県倉敷市の「田舎のタイヤ屋さん」です。(笑
軽トラのタイヤ交換1本から、オイル交換・インチアップ・カーナビなどをはじめ
ドレスアップやローダウンもおまかせください。
ハードなチューニングやエンジン・MTなどのオーバーホールもやってます。
車検・一般整備・鈑金修理・中古車販売もお気軽にご相談ください。
当店は進化剤のマイスター店です。
超進化剤NT-1、塗る進化剤ミスリル、冷却系進化剤ZOMAも取扱っています。

http://www.auto-r.com/index.html

by AutoReference | 2016-12-23 18:43 | NSX | Comments(0)

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