カテゴリ:NSX( 19 )

NA2ブレーキ移植!★NSX★大径ローター!!

侍ジャパン負けちゃいましたね。
ちょうど休みだったので自宅で応援しながら見てたんですが・・・
8回の筒香の打席は打った瞬間「イッタ~!!!!」と叫んだんですが、
ライト定位置ぐらいのフライでしたね。
角度的にはいつもの筒香のホームランの角度だったんですが、
球威に押されたのか、動く球を捕らえきれなかったのか・・・?

まあ、メジャーのピッチャーはスゴイってことですね。
3・4・5番打者が全員ノーヒットに抑えられたんだから。
TVで見ていても球が動いているのがわかるぐらいじゃったし。

守備のミスが2回とも得点に繋がっちゃたのも痛かった。
まあ、菊池はホームランで獲り返したけど。
ツキが無かったってことなんですかね?
やっぱ、アメリカが本気出すと強かったということですか??
プエルトリコに完封勝ちだったようで、初優勝おめでとうございます。

さあ、侍ジャパンは東京五輪に向けて一旦リセットですね。
めざせ五輪の金メダル! 





本日はブレーキの大径化の作業ネタです!

クルマは・・・







NSX!







d0156040_14534328.jpg


NSXのオーナーさんはみなさんキレイにされていますね~。
もちろんこのクルマもピカピカでしたよ。

NSXは3.2Lエンジン&6MTに変更されたマイナーチェンジで、
ブレーキも大径化により強化されているんです。
この時に型式もNA1からNA2に変更されましたので、
大径化された物を「NA2ブレーキ」って呼んでいるんです。

NSXは15年間も生産されていましたので、
各部が時代に合わせて進化しているんですよね。
さほど台数の見込めないクルマに改良を続けたあたりは、
ホンダさんのフラッグシップモデルへの熱意が感じられますね。

で、それらの後期型パーツを前期へ流用することで、
前期型も進化させることが可能になるわけです。
当店でもお馴染みの後期ABS換装やエアコンの134a化、
6MTへの載せ換えなんて流用が出来るんですよね。

数年しか生産していないクルマだと純正部品は進化していませんし、
次モデルの部品だと流用できない場合が多いでしょうからね。
やはり15年も生産されていたNSXならではのチューニングなんですよ!!



さてそれでは作業のご紹介です!






d0156040_1522836.jpg


まずはフロントキャリパーです!
左側がNA2用の新品キャリパーになります。

パッと見ではサイズとかの違いは無さそうに見えます。
まあ、ピストン径とか測ったわけじゃありませんけど。
大きな違いはキャリパーのキレイさ!?(笑

NSXは初期型からフロントブレーキは2POTです。
さらにNSXの刻印(浮き彫り?)も入っていてカッコイイですね。


社外品でブレーキオフセットキットっていう物も発売されています。
これはノーマルのキャリパーを外側にオフセットさせることで、
大径のローターに変更することが出来るキットなんです。
オフセットさせるためのステーと大径ローターがセットになっています。

でもそのキットだとキャリパーはそのまま再使用となります。
NA2ブレーキはキャリパーも新品に交換しますので、
オーバーホール+大径化を考えたらこちらのほうが良いと思いますね。






d0156040_15354194.jpg


ローターはディクセルのスリットローターをチョイス!
純正ローターってけっこう高いんですよね。

ローターの大きさはこれぐらい差があります。
もちろん手前のサビてるほうが付いていたNA1用ですよ。(笑
NA1は純正ホイールが15インチでしたので、
このNA2ローターに交換すると使えなくなります。
まあ、インチアップしているクルマが多いでしょうから問題無いと思いますが・・・






d0156040_15415394.jpg


キャリパーブラケットです!

キャリパーを外側にオフセットさせるために寸法が異なっています。
これも一緒に交換しないとNA2ブレーキは移植できません。
新品部品はキャリパーとブラケットがセットでしか注文できないんですが、
もし中古品を使おうと思ったら注意が必要ですね。






d0156040_15461153.jpg


フロントブレーキの組み付け完了です!

写真には写っていませんが、ホースもステンメッシュに交換しています。
パットもディクセル製を組み合わせてあります。






d0156040_1547479.jpg


交換前後の比較写真です!
こうやって比べると大きさの違いが良くわかりますね。






d0156040_15495175.jpg


続いてリアのキャリパーです!
フロントと違ってこちらは明らかにピストン径が大きくなっています。

NSXはミッドシップですのでリアのほうが重いんです。
ところが初期型ではブレーキバランスがフロント寄りになっていたようで、
リアの効きが悪かったみたいなんです。
と、いうよりフロントが効きすぎて、ロックしやすいらしい・・・

そこでNA2ではローターの大径化に加えて、
リアキャリパーのピストンを大きくして制動力を高めたようなんです。
たしかにこんだけ大きいと効きは全然違うでしょうね~。






d0156040_15562029.jpg


リアローターもディクセルのスリットローターです!

フロント用よりも径の違いが大きいですね!!
ローター径はより大きく、ピストン径も大幅アップで、
制動力はかなり違っていることでしょう。






d0156040_1603224.jpg


もちろんリアのブラケットも寸法が異なります。






d0156040_1655275.jpg


リアも組み付け完了です!
最後にブレーキオイルのエア抜きをして完成となります。







d0156040_167465.jpg


リアの比較写真です!
やはり径の違いが一目瞭然ですね。

これでミッドシップに合ったブレーキバランスに変化したことでしょう!



で、このお客さんは・・・





d0156040_1684188.jpg


兵庫県 からのご来店でした!
遠方からわざわざありがとうございました。
また何なりとお気軽にご相談ください。


この度はご依頼ありがとうございました。













d0156040_1912777.jpg


岡山県倉敷市の「田舎のタイヤ屋さん」です。(笑
軽トラのタイヤ交換1本から、オイル交換・インチアップ・カーナビなどをはじめ
ドレスアップやローダウンもおまかせください。
ハードなチューニングやエンジン・MTなどのオーバーホールもやってます。
車検・一般整備・鈑金修理・中古車販売もお気軽にご相談ください。
当店は進化剤のマイスター店です。
超進化剤NT-1、塗る進化剤ミスリル、冷却系進化剤ZOMAも取扱っています。

http://www.auto-r.com/index.html

by AutoReference | 2017-03-23 16:19 | NSX | Comments(0)

エアコン修理!★NSX★レトロフィットでR12→134aに変更!!

去年のブログで、
「溜まっているNSXのネタは年内に全部ご紹介・・・」
と言ってたくせにご紹介できていないネタがありました。(笑
なんとか1ヶ月遅れでご紹介します。




古いクルマのトラブルで多くなってくるのがエアコンです。
昭和の時代から平成の初期にかけてのクルマでは、
R12ガス が使われていました。
シール性がよく冷却効率も良いことから冷媒としたはベストなガスだったそうですが、
成分のフロンがオゾン層を破壊するということで生産が中止されました。

そのためR12ガスは流通量が減り、価格が年々高騰しています。
最近ではガス1本が数千円するようですね。
これでは気軽にガスの補充も出来ませんし、
今後いつまで手に入るかが不安材料にもなっています。

そこで現在のエアコンに使われている 134aガス を使う、
レトロフィット という手法の登場となるわけです。

巷ではレトロフィットはすぐトラブルが起きるというウワサがありますが、
これは中途半端に修理をすることが主原因なんです。
レトロフィットに限らず、エアコンの修理は中途半端はご法度なんですよね。

トラブルの元になる部分を徹底的に対処しておけば、
レトロフィットをしたことでトラブルが起きることはほとんどありません。
当然ながら今回も徹底した修理をやりましたよ!


今回のクルマは・・・


NSX!

平成初期に発売されたクルマですのでR12ガスが使われています。
ところが最初のマイナーチェンジで134aガスに変更されているんです。

ホンダ車はマイナー前後や年式による変更での違いを区別するのに、
「100型」  「110型」  「120型」 という呼び方をします。
新型車が発売になると車体番号の最初3桁が100から始まる場合が多いんです。

NSXだと NA1-100**** って具合ですね。
で、マイナーや変更があると、
NA1-110**** ・ NA1-120**** に変わります。
この3桁の違いで「***型」と区別しているわけです。

で、エンジンが3.2Lになったマイナーチェンジで、
型式が NA1 から NA2 に変更になってます。
つまり3.0LのNA1が前期型で、3.2LのNA2が後期型と言えますが、
NA2になってからもリトラから固定ライトへのビッグマイナーもありましたし・・・
そのマイナーチェンジで前期・後期になるんですかね?
まあ、AT車は最後まで3.0Lエンジンで型式もNA1のままでしたので、
外観の違いで前期・後期を区別したほうが良いのかも・・・けっこう複雑なんです。(笑


R12を使っているのはNA1の100型だけで、110型からは134aになりました。
ところがNSXが一番よく売れたのが100型なもんですから、
世の中に出回ってる多くのNSXがR12なんですよね~。

110型から134aに変更されているってことは、
134a対応の純正部品が用意されているってことですから、
これを使わない手はありませんよね。






d0156040_14355215.jpg


NSXのオーナーさんはみなさんいつもキレイにされてますよね~。
このクルマは以前にタイベル交換やLSD装着でご紹介したクルマです。

日頃はあまり乗らないで車庫にしまってあるそうなんですが、
夏場に乗ろうと思うとエアコンが効かない!
その都度ちょこちょこと修理はするんだけど、
次の夏になるとまた効かない!ってことの繰り返しだったそうで・・・

ここらで徹底した修理をしておこうということになりました。



で、このお客さんは・・・





d0156040_14395492.jpg


広島 からのご来店でした!
遠方から何度もありがとうございます。



さて、それでは作業に掛かります。
作業は同時進行の箇所が多いですので、
ご紹介した順番で作業をしていったわけではありません。






d0156040_1448533.jpg


まずはコンプレッサーの交換です。
NSXでは矢印のあたりにコンプレッサーが隠れています。
そのためコの字型のアルミのフレームや、
左右を繋いでいる灰色のフレーム等を外さないとアクセスできません。
ちょっと面倒なポイントですね。
まあ、ウチはこのあたりの取外しは慣れてますが・・・






d0156040_14522396.jpg


フレームを外すとコンプレッサーが丸見えになります。

何やら黄緑色の液体がコンプレッサーに付着していますね~。
これは漏れチェック用にガスに混ぜて注入していた、蛍光塗料入りのオイルなんです。
コンプレッサーのシール部分からガスと一緒に漏れているんです。






d0156040_14555772.jpg


新品のコンプレッサーです!
これは最後期型であるNA2用のコンプレッサーです。
じつはシビックやS-MXなんかと共通の物なんですよね。

NA1の110型以降も134aなんですが、駆動がけっこう重いらしいんです。
R12に比べて134aはガス圧が高くなる傾向があります。
その高いガス圧に対応するため駆動力を上げてあるんだと思います。

ガス変更の過渡期のクルマはけっこうエアコンの効きが悪いってクレームがありました。
おそらくR12のシステムを手直ししただけだったんで、
コンプレッサーの駆動力やコンデンサー等の容量が足らなかったんでしょうね。
ホンダさんは効きを良くするために駆動力を上げたんだと思います。
なんせNSXはフラッグシップですから、そんなクレームは許されませんので・・・

NA2が発売された頃の時期になると全てのクルマが134aになってました。
当然134aのシステムも開発が進んでいますから、
技術の進歩で軽い駆動力でもバッチリ効くようになっていたんですよね。
なのでそのコンプレッサーを採用したというわけです。
テンロククラスのエンジンで回せるコンプレッサーですから、
NSXにとってはメチャメチャ軽く回るってことです。
室内の狭いNSXなら容量も問題ありませんしね。






d0156040_17521187.jpg


見た目では形状の違いはほとんどわかりませんね。
コンプレッサーの基本的な寸法はNA1の100型からNA2までほぼ同じのようです。

クラッチキットは110型用を使います。
NA2用のクラッチだと寸法が違うので、ブラケットも交換が必要になります。
NA1用は全型でクラッチの寸法は同じなので、ブラケットはそのまま使えます。
で、110型以降のクラッチは134aの高いガス圧に対応するため、
強化品になっているようなんです。
そのためNA2のコンプレッサーと110型クラッチの組合せにしておきました。








d0156040_17591380.jpg


コンプレッサーに繋がっているホースも交換します。
もちろん134a対応の110型用です。
低圧と高圧の2本ですね。







d0156040_1814854.jpg


コンプレッサー装着完了です!
やっぱ新品は気持ちがいいですね~!!






d0156040_1824939.jpg


コンデンサーも新品に交換します!

コンデンサー自体からのガス漏れの事例はあまり無いようですが、
新品に交換するとエアコンの効きが良くなるそうです。
経年劣化やフィンの目詰まりなどで効率が落ちているんでしょうね。





d0156040_1865857.jpg


NSXにはコンデンサーが2個付いています。
フロントバンパーの内部でちょうどライトの下あたりですね。
一般的にはラジエターの前側にコンデンサーを配置するクルマが多いんですが、
ラジエターの冷却効率を考慮して別の場所にしたんでしょうね。

もちろん両方とも新品にしてますよ!






d0156040_18104465.jpg


レシーバータンクも新品にします!
エアコンの修理では必須の交換部品ですね。

この部品はエアコンガスのフィルターのような物なんです。
ガスに混ざったゴミや水分を取り除く役目があるんですよね。
そのためこれを再使用するとトラブルの原因になっちゃうんです。

今回もすでにガスは抜けてしまっていました。
ということは配管内部に空気が入っていたことになります。
空気は湿気を含んでいますので、
古いレシーバーにはすでに水分が混入していることになりますからね。

コンプレッサーのシールからオイル漏れもありました。
ということはシャフトにガタが出ていたかもしれませんよね。
そうなると細かい切り粉等が発生している可能性もありますから・・・





d0156040_1846849.jpg


エキスパンションバルブ(通称エキパン)も交換しました。

エバポレーターは2年前に新品に交換したということでしたので、
今回はそのまま再使用することにしました。
でもエキパンは消耗品扱いの部品ですからね。
内部に異物とかが詰まるとエアコンが効かなくなるんで・・・






d0156040_1850677.jpg


前廻りの配管も全て交換しました!
もちろんOリングも134a対応品に全交換してあります。
配管はアルミなので腐蝕等でガス漏れの原因になるんです。
高温・高圧のガスが流れている部分ですからね。


これで再使用する部品はエバポレーターと、
腹下をエンジンルームまで通っている2本のパイプだけってことになります。
後の部品は全て交換したことになりますね。






d0156040_18533416.jpg


再使用する2本のパイプは洗浄しておきます。
内部に異物や古いオイル等が残っているとトラブルの元になりますから。

専用の洗浄液をエア圧を使ってパイプ内部に送り込みます。
同じく再使用するエバポレーターも忘れずに洗浄してありますよ!






d0156040_18563963.jpg


洗浄後の廃液です!
蛍光塗料入りオイルが洗浄液に混ざっているので、こんな色になっています。
洗浄していなかったらこのオイルがパイプやエバポ内部に残っていたわけです。






d0156040_18585990.jpg


洗浄が終ったら各部品やパイプ類を組み付けていきます。
コンプレッサー装着を最初にご紹介しましたが、
実際の組み付けはこのタイミングになります。








d0156040_192206.jpg


左右のライトの下側にコンデンサーを装着!

全ての配管が終ったらガス入れの工程に移ります。






d0156040_1941276.jpg


R12と134aではガスの注入口の形状が異なります。
これは異なるガスを間違って入れないようにするためだと思います。

どちらも内部にバルブコアが入っています。
タイヤのエアバルブに入っているのと同じような形状の物ですね。
R12はホースの口金を外周のネジを使って装着することで、
真ん中にあるバルブコアが押されて開きます。
ちょこんと飛び出している棒状の物が押さえる部分です。

134aはちょっと方式が違うんですよね。
注入口の形状も全然違いますし、バルブコアもかなり奥まっています。
この形状の違いに対応するのがレトロフィットバルブなんですよね。






d0156040_19184089.jpg


レトロフィットバルブを装着した状態です!
最近のクルマと同じ形状になりましたね。(笑

レトロフィットバルブはホンダ純正品もあるのですが、
今回は他のメーカーの物を使っています。
まあ、DENSO製ですので信頼性に問題はありませんので・・・

ホンダ純正品は車輌との組合せによって問題が出ることがあるんです。
過去にウチでもビートで苦労させられた経験があります。
当時は部品の製造ミスだと思って対応したんですが、
どうやらそうではなかったみたいなんですよね。
なので問題のおきないレトロフィットバルブを使ってます。






d0156040_19261685.jpg


レトロフィットのステッカーも貼っておきました。
よそで間違ってR12ガスを入れられると困りますんでね。
まあ、注入口が変わってるんで間違わないとは思いますが・・・(笑







d0156040_19282713.jpg


バルブを装着したら真空引きに取り掛かります。
その後リークチェックをしてガスの注入となります。
ここでしっかりとチェックをしておかないと後々のガス漏れが・・・
ウチではちょっと特殊な方法でリークチェックをしています。
なるべく長い時間を放置しておくほうが間違いないんですよね~。
今回は一晩放置でやりましたんで、完璧です!!(笑







d0156040_193028.jpg


ガスの注入が終ったらエアコン進化剤も施工!
新品のコンプレッサーを保護しないといけませんからね。


以上でエアコンの作業は終了です!
134aに変更したことで今後はガスの入手の心配は無くなりました。
徹底した部品交換もしましたんでトラブルの心配も無いでしょう!!

NSXを快適に乗ろうと思えばエアコンは必需品ですからね~。
今後のトラブルってことを考えれば徹底的な修理をやっておくのは有効だと思います。
後期型の純正部品を使ってのレトロフィットが可能なんですから。
ABSの後期換装も同じパターンですよね。
15年間も販売していたNSXならではの強みなんです。
なんせ世の中の大半のNSXが初期型ですから・・・





今回は他の作業もやりました。





d0156040_1933128.jpg


TEIN MONOスポーツ! 

TEIN車高調のプレミアムモデルです!!
今回はEDFCも装着して、室内から減衰力の調整が出来るようにします。

エアコンとは何の関係もない作業ですが・・・(笑





d0156040_1938114.jpg


フロントの装着写真です!
全長調整式の構造になっています。





d0156040_19391887.jpg


リアの装着写真です!
こちらも全長調整式ですが、ヘルパースプリングも組み合わされていますね。






d0156040_19403183.jpg


車高は装着前と同じぐらいの設定に!
元々車高調が付いていたのでけっこう低めでしたんでね。

最後にアライメント調整をして完了です!!



この度はお買上げありがとうございました。












d0156040_1912777.jpg


岡山県倉敷市の「田舎のタイヤ屋さん」です。(笑
軽トラのタイヤ交換1本から、オイル交換・インチアップ・カーナビなどをはじめ
ドレスアップやローダウンもおまかせください。
ハードなチューニングやエンジン・MTなどのオーバーホールもやってます。
車検・一般整備・鈑金修理・中古車販売もお気軽にご相談ください。
当店は進化剤のマイスター店です。
超進化剤NT-1、塗る進化剤ミスリル、冷却系進化剤ZOMAも取扱っています。

http://www.auto-r.com/index.html

by AutoReference | 2017-01-31 18:08 | NSX | Comments(0)

AT→MT換装!★NSX★MTオーバーホールも!!

NSXの中古車って現在は高値で安定しちゃってるんですよね。
と言うよりジリジリと上がってるカンジです。
新型が発売になってますが、全くの別物のクルマなっちゃったし、
値段も値段じゃし・・・(笑
そこで中古車の人気が上がってるってワケなんです。

特にMT車は人気が高く、お値段も・・・
程度の良い個体となるとかなりの金額になってるんです。
昔ならMTに載せ換えるよりもクルマごと買い替えなんて選択肢もあったんですが・・・

でも、せっかくスポーツカーに乗るならMTが!
って願望を抱くのは当然のことですよね。
やっぱしATよりもMTのほうが運転が楽しいですからね!!

そこでATからMTへの換装作業の出番となるわけです。


ただ、最近は中古のMTの流通がかなり少ないんですよね。
MTへの換装が流行ってるんですかね~?
6MTの新品換装って手もありますが、お値段が・・・(笑

今回のお客さんからも事前に相談を受けたんですが、当店では手配できず。
お客さんご自身で中古MTを手配されました。
クルマを預かる前にMTだけを送ってもらってオーバーホールすることに。
なんせ中古ですので中の状態が不明ですからね。







d0156040_1625317.jpg


送られてきた中古MTです!
このMTはアキュラ用なんですよね。
国内クーペ用の物は見つけられなかったそうです。

アキュラと国内クーペでは2~4速のギア比が異なるんです。
1速と5速のギア比は同じで、アキュラ用は2~4速が5速よりのギア比になってます。
国内クーペ用が加速仕様、アキュラ用が巡行仕様ってカンジでしょうか?
1速>2速がギア比が離れてますが街乗りで問題になることは無いでしょうね。
なんせアメリカではそのギア比で乗ってるわけですから・・・





ケースを開けてシャフトをバラしていきます。



d0156040_16353090.jpg


まずはインプットシャフトです!
1速・2速・リバースの各ギアはシャフトに直切りになっています。
3速~5速のギアとハブスリーブを取り外して、
ベアリングとシンクロリングを全数交換します。






d0156040_16421617.jpg


新品のベアリングとシンクロに交換してギアを組み込みます。
この時に各部のクリアランスをチェックしながら組み立てていきます。







d0156040_16435681.jpg


続いてカウンターシャフトです。
こちらもシンクロとベアリングは全数交換します。

組みつけの途中でトラブルが!
クリアランスって言うのは簡単に言えばガタなんですよね。
写真中央のギアは1速ギアなんですが、矢印方向に動くんですよね。
と言っても0.0何mmの世界なんですけどね。

ここのクリアランスが大きすぎるんです。
厚みの違うシムに交換して調整してやるんですが、
一番厚いシムに換えてもクリアランスが基準値に収まらない!

こりゃおかしいゾ?ってことで再度バラしてみたら・・・






d0156040_16523493.jpg


ハブスリーブに段付き磨耗が出来ていました。
矢印の外側部分が凹んでいるのがわかりますかね?
ここに1速ギアが接触する構造なので、徐々に磨耗していったんでしょうね。
で、この段付の分だけギアが動くので基準値にならなかったわけです。

磨耗面がキレイだったので外した時のチェックではわかりませんでした。
元々段付きになっているようなクオリティーで・・・(笑







d0156040_16562948.jpg


と言うことでハブスリーブも新品に交換しました!
新品には段付きは無く、フラットですね。 あたりまえですが・・・







d0156040_16584073.jpg


カウンターシャフト組み付け完了です!
矢印の部分が交換したハブスリーブです。






d0156040_16593883.jpg


リバースのアイドルギアもシンクロとベアリングを交換します!






d0156040_1713722.jpg


デフ本体は再使用しますが、サイドベアリングは新品に交換します!







d0156040_1723226.jpg


サイドベアリングの交換が終ったら、プレロードを調整します。
各シャフトは組み込まず、デフだけをハメ込みます。






d0156040_1773739.jpg


ケースを組み付けたらSSTを使って起動トルクを測定!
で、基準値から外れていたらシムの厚みを変えて調整します。






d0156040_1792821.jpg


矢印の部分が調整用のシムなんですが・・・
これを交換するにはケースをバラして、アウターレースを抜き取って、
シムを換えたらアウターレースを打ち込んで、ケースを組み付けて・・・
という作業を繰り返すことになります。
中々一発では決まってくれませんので・・・
なんせシムの厚みを替えてベアリングの動きの重さを変えるってことですから。







d0156040_17123054.jpg


続いてはインプットシャフトのみを組み付けます。
今度はシャフトの軸方向のクリアランスの調整になります。
写真でいうところの縦方向のガタですね。





d0156040_17152384.jpg


こちらもケースをバラす必要はありますが、シムの交換自体は比較的簡単!
シムの選定もクリアランスの測定値から予想できますので、
デフのプレロード調整よりはラクですね。






d0156040_17175137.jpg


各部の調整が終ったらシャフトをハメてケースを組み付けます。






d0156040_17184489.jpg


このスナップリングがNSXではトラブルが多いんです。
そのためオーバーホールの時には必ず新品に交換します。

これはカウンターシャフトの位置出しをしているんです。
で、折れちゃうことがあるんですよね。
そうするとカウンターシャフトが軸方向に動いてしまうんです。
小さな部品ですが、けっこう重要な役目を担っています。







d0156040_1722211.jpg


MTオーバーホール完了です!
オイルシールも新品に交換してありますよ。
クルマに載せてからオイルが漏れちゃうと寂しいですから・・・






オーバーホールが完了したのでクルマをお預かり!



d0156040_1729156.jpg


後期ルックになってます!
それにしてもNSXのオーナーさんは皆さんキレイにされてますね~。




で、このお客さんは・・・




d0156040_17314412.jpg


広島 からのご来店でした!
遠方からわざわざありがとうございます。








d0156040_17325814.jpg


MTへの換装はけっこう費用が掛かります。
なにしろ交換する部品がメチャクチャ多いんです。
この写真だけでもかなりの数ですが、まだ他にもありますんで。






d0156040_1735127.jpg


まずはATを降ろす作業から取り掛かります。
ボディーはしっかりと養生をして・・・






d0156040_1736034.jpg


で、いきなりトラブル発生!
ドライブシャフトのナットが緩みません。
インパクトを使ってもビクともせず、延長バーを使ったらアダプターが折れるし・・・

結局大型トラック用のインパクトを借りてきました。
さすがは大型車用の大トルク! あっさりと緩みました。(笑






d0156040_1739260.jpg


ATがクルマから降りました!
MTに比べるとATってとっても重いんです。
二人がかりでも人力ではまず無理でしょうね~。
そんなことしてたらケガの元です。
やはりミッションジャッキの力は偉大です!(笑








d0156040_17432210.jpg


クラッチは純正品をチョイスしました!
サーキット走行とかはしないので、扱いやすさ重視です。

NSXは純正でツインプレートを採用しているんですよね。
そのためディスクのセンター出しが重要になります。
センターがズレているとMTが組み付け出来なくなっちゃうんです。

当店では純正のインプットシャフトをブッた切った物を使ってるので問題なしです!






d0156040_17474389.jpg


あっさりとMTが載っかりました!(笑
と言うほど簡単じゃありませんが・・・

手前に写っているMTマウントも互換性が無く、新品交換。
矢印部分のスティフナーはそもそもATには付いていないので新設です。





d0156040_17504592.jpg


左側のドライブシャフトは長さが違うので新品交換です!






d0156040_17515287.jpg


ハーフシャフトは中古MTに付属していた物を使います。
アキュラのシャフトは細いってウワサがありますが、
確かにAT用と同じ太さですね。

でも先日ハーフシャフトを交換した国内クーペも細かったんです。
新品のMT用を注文すると太いシャフトが来ます。
途中で仕様変更があったと睨んでますが、真相は不明です。(笑





d0156040_17553164.jpg


AT用とMT用はブラケットが異なるので互換性はありません。
シャフト自体は微妙な長さの違いなんで使えそうですが、
ブラケットだけが部品設定されてないので、結局ASSY交換になります。






d0156040_17573752.jpg


ハーフシャフトは再使用しますので、オーバーホールを!
ベアリングやオイルシールを交換します。






d0156040_17584311.jpg


右側のドライブシャフトは互換性ありなので再使用します。
でもNSXの持病であるグリス漏れが・・・






d0156040_1759595.jpg


ブーツをインナー・アウターともに交換しました!






d0156040_181139.jpg


ドライブシャフトを装着してMT本体関係は完了です!






d0156040_182778.jpg


続いてはシフトレバー関係の作業です。
細かい部品が多いので数がハンパないです!!






d0156040_1832283.jpg


組み上げてしまうと、あの部品たちはどこに行ったの?ってカンジですが・・・(笑







d0156040_1843595.jpg


ATのセレクトレバーを撤去します。
カプラーは後で必要になるので取り外しておきます。
セレクトレバー自体はもう使わないですから、配線をカットしてもOKですんで。






d0156040_187468.jpg


シフトレバーをクルマに装着!
もちろんシフトワイヤーもMT用に交換してあります。







d0156040_1885297.jpg


コンソールを戻したらシフト廻りの完成です!






d0156040_189353.jpg


AT車のエンジンはDレンジとNレンジでCPUの制御が異なるんです。
Nレンジの時にはレブリミットが低く抑えられてるんです。
おそらく空吹かしでトルコンへのダメージを懸念しているのかと・・・

Dレンジの時はレブリミットまで回るんですが、
そのかわりにアイドリングがラフになってしまうんです。

今回もスイッチを付けてレンジ制御の切換えをすることになりました。
街乗りではレブリミットまで回らないでOKなんでNレンジ制御。
高速などではアイドリングがラフでもOKなんでDレンジ制御。
これをスイッチで任意に切換えます。






d0156040_18153067.jpg


続いてはペダル関係の作業です!

まずはブレーキペダルをMT用のスマートな物に交換!







d0156040_18163873.jpg


クラッチペダルはブラケットごと新設になります!






d0156040_18172415.jpg


ペダル関係の作業はステアリングコラムを外して行います。
それでも奥のほうに潜り込んでの作業になるのでけっこう大変です。






d0156040_18184130.jpg


クラッチのマスターシリンダーも新設です!







d0156040_18192466.jpg


RFY MTコンバージョンクラッチライン! 

マスターシリンダーからスレーブシリンダーへの油圧配管は、
純正はかなり込み入った所を通っているんです。
そのため純正のパイプを使おうとすると工賃がとんでもないことに!(笑
このクラッチラインなら装着も比較的ラクですね。
まあ、それでも前から後まで引き回す必要がありますが・・・






d0156040_1824060.jpg


スレーブシリンダーも新設になります。

クラッチラインのエア抜きをしたら作業終了です!







d0156040_18251098.jpg


最後の仕上げにMTに進化剤を施工!
せっかくオーバーホールしたんだから保護してやらないとね。
それにシフトもスコスコフィーリングになりますから!!



MTへの換装は費用がけっこう掛かります。
また中古のMTが中々手配できないという問題点も!
それでもスポーツカーらしい運転を楽しむなら、やはりMTに限ります。
換装すればドライブが楽しくなるのは間違いないですね!!

気になる方はお気軽にお問い合わせください。



この度はお買上げありがとうございました。













d0156040_1912777.jpg


岡山県倉敷市の「田舎のタイヤ屋さん」です。(笑
軽トラのタイヤ交換1本から、オイル交換・インチアップ・カーナビなどをはじめ
ドレスアップやローダウンもおまかせください。
ハードなチューニングやエンジン・MTなどのオーバーホールもやってます。
車検・一般整備・鈑金修理・中古車販売もお気軽にご相談ください。
当店は進化剤のマイスター店です。
超進化剤NT-1、塗る進化剤ミスリル、冷却系進化剤ZOMAも取扱っています。

http://www.auto-r.com/index.html

by AutoReference | 2016-12-23 18:43 | NSX | Comments(0)

モデューロサスキット装着!★NSX★

大物のネタが多い関係で、ついつい後回しになりがちなNSXネタ。
何度も早めにご紹介と言っておきながら・・・(笑
溜まってる分は年内にはご紹介したいと思っています。

ってことで、本日のネタは・・・







モデューロサスキット装着! 







d0156040_15302863.jpg


現状、車高調を装着しているんですが・・・
乗り心地とかが気になるようになってきたそうなんです。
そこで定評のあるサスキットへの交換で乗り心地を改善しようということに!




で、このお客さんは・・・





d0156040_153236100.jpg


高知 からのご来店でした!
遠方からわざわざありがとうございます。
地元ではイマイチ信頼できるお店が無かったそうで・・・
最近ではディーラーさんでもNSXの作業はイヤがるって聞いたことがあります。
その点ウチはNSX大歓迎ですので!!







d0156040_15352697.jpg


モデューロ サスペンションキット! 

標準のクーペ純正よりは硬めの設定ですが、TypeR純正よりは柔らかい。
スポーツ性能と居住性を両立させたセッティングのようです。
減衰力の調整機能も装備されています。
まあ、ホンダ純正のアクセサリーですから極端な仕様には出来ませんよね。

ところでこのサスキットは2011年頃に新発売になった商品らしいのですが・・・
その時点でNSXが生産中止になって数年経過しています。
新車で販売していない車種用のパーツを新発売するなんて、
ホンダさんのNSXに対する思い入れが伝わりますね。
最近純正部品の欠品は増えていますが・・・(笑







d0156040_15471351.jpg


装着していた車高調です。
ムチャクチャ乗り心地が硬いというほどでは無かったようですが・・・







d0156040_15483090.jpg


フロントの装着写真です!
白と赤のコントラストが目立ちますね~。







d0156040_15492891.jpg


こちらはリアです!

リアのショックは外部タンク付のタイプになっています。
NSXはミッドシップですので当然ながらリアのほうが重いんです。
ところが構造上シェルケースが長くできないんです。
そこで外部タンクを付けてオイル容量を確保しているんですね。







d0156040_1553860.jpg


装着完了です!








d0156040_15533761.jpg


以前より車高は若干高めに変化しました!
まあ、カッコ悪いってほどの高さじゃありませんけどね。
街乗りでは気を使うことの無いぐらいの車高ではないかと思います。






d0156040_15554797.jpg


最後にアライメント調整をして完了です!

NSXは前後フルに調整機能が装備されています。
一部が固着して調整出来ないことがあったりはしますが・・・







d0156040_155735100.jpg


お土産をいただいちゃいました!
お気遣いありがとうございます。

気軽に来ていただける距離ではありませんが、またのご来店お待ちしています。



NSXネタはまだ大物が眠っています。(笑
早めにご紹介できるよう心がけます!


















d0156040_1912777.jpg


岡山県倉敷市の「田舎のタイヤ屋さん」です。(笑
軽トラのタイヤ交換1本から、オイル交換・インチアップ・カーナビなどをはじめ
ドレスアップやローダウンもおまかせください。
ハードなチューニングやエンジン・MTなどのオーバーホールもやってます。
車検・一般整備・鈑金修理・中古車販売もお気軽にご相談ください。
当店は進化剤のマイスター店です。
超進化剤NT-1、塗る進化剤ミスリル、冷却系進化剤ZOMAも取扱っています。

http://www.auto-r.com/index.html

by AutoReference | 2016-12-09 16:12 | NSX | Comments(0)

NSX祭り!★バンパービームをFRP製に交換★

今年はまだ岡山には台風が来ていませんね~。
まあ、例年でも瀬戸内海沿いにやってくるのはほとんど無いんで、
直撃っていうのは数年に1度あるかないかってレベルですが・・・
でも四国や山陰あたりを通過する時には、それなりの影響はあるんですけどね。

今年は西日本を通らずに東日本直撃っていうのが連チャンでしたし、
台湾や中国本土方面に行っちゃったヤツもあるし、
先日やって来たのは最接近した時には台風じゃなくなってたし・・・
この時期まで接近した台風がゼロって年も珍しいですね。

ところが、ところが・・・
今、沖縄方面にいる台風の進路情報では、
予報円のド真ん中が直撃コースになっちゃってます!
来週の水曜日あたりに最接近が予想されているようです。
しっかりと備えをして、気を付けましょうね!
どうも岡山県人は台風直撃と聞くとワクワクする県民性みたいなんで!!(笑




さて本日は NSX のネタです!
けっこう前に作業をした溜まってた分ですが・・・(笑






d0156040_1615466.jpg


以前に後期ABS換装でご紹介したクルマです!
奥のリフトにもNSXが入っていますね~。
こちらはタイベル交換やリジカラでご紹介したことのあるクルマですね。






d0156040_1635126.jpg


まずはフロントのバンパービームです。
上側が鉄製の純正品で、下側がFRP製の物です。
重さは全然違いましたね。
ちなみにTypeRは純正品がアルミ製で元々軽量化されてます。






d0156040_1652111.jpg


バンパービームの形状が純正とは異なるのでそのままでは付きません。
矢印部分の白いパーツを加工しないといけないんです。
これは発砲スチロールで作られていまして、
バンパーフェイスとビームの間に挟まれているんです。

FRPバンパービームは競技用部品って扱いのようなので、
通常はこのスチロールの部品は取っ払って装着するようなのですが・・・
これが無いとバンパーフェイスの裏からの抑えが無くなるので、
表面がペコペコになっちゃうんですよね。
街乗りで使うには必要な部品なんです。

そこでFRPバンパービームの形状に沿うように、スチロールを切削加工!
何度か当てては削りの繰り返しになります。






d0156040_1616715.jpg


バンパーを外したついでに補強バーを装着!
このバーはTypeRにだけ標準で装備されてるんですよね~。
以前に装着した方によるとけっこう効くらしい・・・







d0156040_1621658.jpg


続いてはリアバンパーです!








d0156040_16213465.jpg


フロントに比べて純正との形状の違いが大きいんです!
純正品は矢印部分から外側にかけて厚みが薄くなっているんです。
ってことはここに密着するスチロールはその分だけ盛り上がってるわけです。

ところがFRP製は外側まで同じ厚みのまま。
もうモロに干渉しちゃいます。
ですのでフロントよりもたっぷり削らせていただきました。(笑






d0156040_16274247.jpg


無事にバンパービームが収まりました!
もちろん何度も当てては削っての繰り返しでね。
削りすぎちゃうとスキマが出来てスチロールが遊んじゃいますからね。







d0156040_16293444.jpg


バンパーの装着完了です!
もちろんフェイスはペコペコしてませんよ!!
実用性を損なうことなく、軽量化の完成です。


この度はお買上げありがとうございました。











d0156040_1912777.jpg


岡山県倉敷市の「田舎のタイヤ屋さん」です。(笑
軽トラのタイヤ交換1本から、オイル交換・インチアップ・カーナビなどをはじめ
ドレスアップやローダウンもおまかせください。
ハードなチューニングやエンジン・MTなどのオーバーホールもやってます。
車検・一般整備・鈑金修理・中古車販売もお気軽にご相談ください。
当店は進化剤のマイスター店です。
超進化剤NT-1、塗る進化剤ミスリル、冷却系進化剤ZOMAも取扱っています。

http://www.auto-r.com/index.html

by AutoReference | 2016-09-17 16:51 | NSX | Comments(0)

NSX祭り!★OS-STRクラッチオーバーホール★ドラシャも!!

先日、溜まってるNSXのネタを集中的に・・・
な~んて言っておきながら全然ご紹介できていませんでしたね。
そこで今度こそ!(笑

他にも溜まってるネタがあるんで、連投とはいきませんが、
早めにご紹介したいと思います。


で、本日のネタは・・・


OS-STRクラッチのオーバーホール!
 &ドライブシャフトのメンテナンス!!
 










d0156040_1257156.jpg


以前に後期ABS換装でご紹介したクルマです!
車輌購入時にOS技研のSTRクラッチに交換したそうなんですが、
そろそろ怪しくなってきたようなのでオーバーホールすることになりました。








d0156040_131124.jpg


まずはMTを降ろします。
最近はタイベル交換の時にMTオーバーホールや、
クラッチ交換が多かったので、エンジンごと降ろすパターンでした。
MTを単独で降ろすのって久々のような気がします。
おかげで以前に比べると作業スピードが遅い!(笑
まあ、手順を思い出しながらの作業になりますからね~。









d0156040_1318796.jpg


取り外したSTRクラッチです。
クラッチカバーは再使用しますが、他は全て交換になります。
プレッシャー&センタープレートもソコソコの焼け具合で・・・







d0156040_13202010.jpg


ディスクの磨耗はそろそろ限界に・・・ ってとこですかね。
もう少ししたら滑り始めていたかも?







d0156040_13223078.jpg


レリーズベアリングも新品にします。
NSXはノーマルがプルタイプのクラッチなんですが、
STRクラッチは作動変更パーツを使ってプッシュ式にしてあるんです。
そのためレリーズベアリングも専用品になります。








d0156040_13305583.jpg


フライホイールを外してパイロットベアリングも交換します。
こちらは純正の新品になります。








d0156040_13324160.jpg


もちろんオイルシールも新品に交換しておきます。








d0156040_13332778.jpg


STRクラッチのオーバーホールキットです!
2枚のディスクとプレッシャープレート、センタープレートがセットになっています。








d0156040_13351239.jpg


センター出しのSSTに2枚のディスクとセンタープレートを挿しこみます。
ディスクの順番を間違えないように注意が必要です。

当店では純正のインプットシャフトをブッた切った物をSSTで使っています。
ツインプレートはセンター出しが特に重要になるんです。
NSXは純正クラッチもツインなので、コイツが重宝しています。







d0156040_13411742.jpg


カバーを装着したらオーバーホール完了です!
相変わらずルビー色のカバーがキレイですね~!!
MT載せたら見えなくなるんですが・・・(笑
当然ながらカバーは装着前に清掃してありますよ!







d0156040_1344290.jpg


MTを載せて作業終了!
って通常ならそうなんですが、今回はプラスαの作業がありまして・・・



「アクセルのオン・オフやブレーキを踏んだ時に、
 後のほうからコキコキって音がする。」

とのことでしたので事前にチェックしたところ・・・







d0156040_13472329.jpg


ここの部分にガタがありました。
おそらくはインボードジョイントが原因なんだろうとは思いましたが、
ハーフシャフトのベアリングが逝ってる可能性も否定できません。

そこでインボードジョイントとハーフシャフトを交換することにしました。
MT降ろすのにドライブシャフトは外しますからね。







d0156040_13495313.jpg


まずはインボードジョイントです!
グリスがほとんど残っていない状態でした。
そりゃあ、ガタも出るわ・・・(笑

車輌購入直後にブーツからのグリス漏れを発見したそうなんです。
これはNSXの持病ですからね~。
で、購入店に行って直してもらったそうなんですが・・・

おそらく中のグリスを確認しないで、ブーツバンドだけ換えたんじゃないかと?
なのでグリスが無いままずっと走ってたってことになります。
まあ、その時点ですでにアウトだった可能性もありますし・・・







d0156040_14262923.jpg


インボードジョイント&ブーツを新品に交換しました!
アウト側のブーツも交換してありますよ!!
もちろんグリスも入れ換えてます。
これで当分は安心ですが、グリス漏れは持病ですからね~。







d0156040_14301933.jpg


今回ハーフシャフトも交換しました。
ベアリングにガタが出ている可能性もありましたので・・・
それだけならベアリング交換でも良かったのですが、ある事に気付いたんです。

「あれっ?シャフトが細くない?」

以前ATからMTへの換装作業をした時に、
AT用はそのまま使えないんでMT用の新品を注文したんですよね。
そうしたらMT用のシャフトはAT用よりも太かったんです。

で、このクルマに付いていたのが上側のシャフトでした。
AT用のシャフトと比べたら、太さが同じだったんですよね~。
でもブラケットの寸法が異なるので、AT用はMTには装着できません。
ブラケットにMTの刻印があったのでMT用に間違いはないし・・・

アキュラのMT車はシャフトが細いって聞いたことはありました。
今まで国内用クーペのシャフトの太さなんか気にしたことなかったので、
これが正しい部品なのかどうかはわかりません。
そこでオーナーさんと相談の上、ハーフシャフトASSYで交換することにしました。

はっきりしたことはわかりませんが、
写真下側のMT用の太いシャフトは品番の下3桁が 「010」 でした。
通常は 「000」 から始まる場合が多いので、
「010」 ってことは仕様変更された代替品番の可能性があります。

つまり新車に組んでいた頃は細いシャフトだったのに、
途中から太いシャフトに変更されたので、
新品部品を注文すると太いのが来るってことなのかもしれません。
本当にそうなのかは、今度初期型のMT車が入庫したら確認してみますね。
細いシャフトが付いていたらこの推測がビンゴってことですね。








d0156040_14563858.jpg


シャフトも装着して、今度こそ作業完了です!
もちろんガタはキレイさっぱり無くなりましたよ!!


この度はお買上げありがとうございました。



さて残ってるNSXネタも早めにご紹介できるようがんばります!

















d0156040_1912777.jpg


岡山県倉敷市の「田舎のタイヤ屋さん」です。(笑
軽トラのタイヤ交換1本から、オイル交換・インチアップ・カーナビなどをはじめ
ドレスアップやローダウンもおまかせください。
ハードなチューニングやエンジン・MTなどのオーバーホールもやってます。
車検・一般整備・鈑金修理・中古車販売もお気軽にご相談ください。
当店は進化剤のマイスター店です。
超進化剤NT-1、塗る進化剤ミスリル、冷却系進化剤ZOMAも取扱っています。

http://www.auto-r.com/index.html

by AutoReference | 2016-09-06 15:15 | NSX | Comments(0)

NSX祭り!★タイベル交換(後編)★ATS4.4ファイナル&LSD装着!

幻のゲームセット! 

無念!玉野光南!! 

いや~、とんでもないことが起きるもんですね~。
しかも決勝戦の9回にって・・・
ニュース映像を見たら、たしかに打者の足に当っているように見えました。
結果的には誤審にならずにすんだんで良かったのかもしれませんが。
あのまま終ってたら創志の選手はやりきれんだろうし・・・

結局審判団の判断遅れが混乱を招いちゃったわけで、
光南の選手たちはかわいそうでしたね。
一度は勝ったと思ったわけだから、気持ちを戻すことが難しかったんだと思います。
審判がすぐにファールと判定していたら結果は違っていたかも?

誤審は免れたものの、もう少し配慮してあげれば良かったのにね。
10~15分ぐらいでも光南に守備練習させてあげるとか、
気持ちを切り替える時間を与えても良かったんじゃないかな。
なんせ創志のほうは判定が覆ったおかげで、
イケイケのテンションMAXだったわけだから・・・

でも判定に抗議もせず、不満も漏らさず戦った光南の選手はたいしたもんです。
(抗議してもどうにもならんけどね。)
今朝の新聞に光南のある選手のインタビューが載ってたんだけど、
「勝って謙虚に、負けて堂々と」という言葉がありました。
読んでいて朝から泣きそうになりましたよ!(笑
震災後、福島から避難のため、家族で引っ越してきたんだそうです。
福島の仲間たちと甲子園で再会するのは叶わぬ夢となってしまいましたね。

甲子園には行けませんでしたが、
前評判の高くなかったチームが決勝まで行ったことに胸をはってください。

アッパレ!玉野光南!! 




さて本日は昨日のNSX祭りの続きで、



タイミングベルト交換&
  定番メンテナンス!(後編)
 


に加えて・・・

ATSカーボンLSD&
  4.4ファイナル装着!
 
のネタです。








d0156040_1228039.jpg


まずはMTをバラします。
もちろんオーバーホールも一緒にやりますよ!






d0156040_12312982.jpg


今回装着するLSDとファイナルギアです。
NSXにはOS技研製のLSDとファイナルをチョイスすることが多かったんですが、
長期欠品中で入荷の見通しがたって無いそうなんです。
そこで今回はATS製を装着することにしました。
街乗りがメインなのでマイルドな特性のカーボンLSDにしました。







d0156040_12363550.jpg


純正デフとの比較です!
向かって右側が純正デフで、左側がATSカーボンLSDです。
ATSのファイナルギアは純正よりも厚く、歯の切ってある角度も違いますね。

さらにメーター用のギアもケースに直切りになってます。
(デフ下方の目の細かいギアです。)
OS製だと純正を外して移植する方式だったので、
あらかじめ切ってあるっていうのは嬉しいポイントですね。

何しろこのギアは単品での部品設定が無いので、
移植の時に傷つけちゃったりしたらデフケースごと注文しないといけないんで・・・







d0156040_12424791.jpg


まずはインプットシャフトをバラします!
ベアリングとシンクロリングは全て新品交換になります。
各ギアのクリアランスを確認しながら組み付けます。









d0156040_12442840.jpg


続いてはカウンターシャフトです!
こちらもベアリングとシンクロリングの交換はもちろんですが、
ファイナルのピニオンギアが一体となっているシャフト本体も交換になります。
シャフトが替わるのでクリアランスのチェックはより慎重に!!







d0156040_12471923.jpg


リバースギアもベアリングとシンクロリングの交換です!








d0156040_12481420.jpg


インプットシャフトが組みあがったらクリアランス調整です。
洗浄したクラッチケースにインプットシャフトをハメこんで、
ミッションケースを組み付けます。
その状態でシャフトの軸方向のクリアランスを測定。

規定値に入っていなければ、ケースをバラしてシムを交換します。
厚みの異なるシムを入れ替えることでクリアランスを調整するんですよね。
規定値になるまで何度かこの作業を繰り返します。








d0156040_12534879.jpg


続いてはデフのプレロード調整!
同じくクラッチケースにデフをハメこみ、ミッションケースを組み付けます。
その状態でデフの起動トルクを測定。
ケースの横にあるドラシャの先端のような物が測定用のツールです。
本物のドラシャを切って作ったんですけどね。

こちらもケースをバラして厚みの異なるシムを入れ替えることで調整します。
一発で決まることは無いので何度か同じ作業を繰り返します。

クリアランスの調整だと規定値との差の分だけ厚みを変えればOKなので、
ある程度シムの厚みの予想が付きますが・・・
こちらは厚みを替えることで回転の重さが変わるわけなんで、
何度かやってみないと決まらないんですよね~。







d0156040_138166.jpg


ファイナルギアが替わるのでオイルポンプのギアも、専用品に交換します。








d0156040_1392779.jpg


各調整が終ったら組み付けに取り掛かります。
デフやシャフトをケースにハメ込んでいくのですが、
この時にちょっとしたコツが必要なんですよね~。
言葉で表現するのは難しいというか、無理なんですけどね・・・(笑








d0156040_158432.jpg


ミッションケースを組み付けたら完成です!
オイルシールも新品に交換してありますよ!!








d0156040_15101036.jpg


このスナップリングも必ず新品交換します。
カウンターシャフトはこのスナップリングで位置決めされているんです。
たまにこれが折れちゃうことがあるようで・・・
そうなるとケース内部でシャフトが動いちゃうんですよね。
なので予防整備で必ず交換しています。








d0156040_15143083.jpg


クラッチも新品に交換しました!
ハードな走りはあまりしないそうなので、純正クラッチにしました。
とは言えNSXは純正でツインプレートなんですよね。

そのためディスクのセンター出しは重要になります。
センターが出ていないとMTをハメる時に苦労しちゃうんです。
ウチではNSXのインプットシャフトをブチ切った物を使っていますので、
これ以上バッチリなツールはありませんね。(笑








d0156040_15195060.jpg


エンジンとMTをドッキングさせたらサブフレームに載っけます。
ここから補機類をドンドン装着していきます。








d0156040_15211616.jpg


この状態でクランクプーリーのボルトを締めておきます。
大トルクで締めないといけないんで、エンジンが安定している状態じゃないとダメなんです。
もちろん二人掛かりでネ!(笑







d0156040_15232984.jpg


インマニはあらかじめ分解して洗浄しておきます。
サージタンクの底面には必ずオイルが溜まってますね。
ブローバイに混ざったオイルミストをインテークに吸い込んでいるんで、
どうしてもここに溜まっちゃうんですよ。








d0156040_152649.jpg


EGRのポートにはカーボンがビッシリ!
もちろんここもキレイに洗浄しておきます。
と言ってもカーボンの除去は一筋縄ではいきませんけどね。







d0156040_15275492.jpg


洗浄後のインマニです!
カーボンやスラッジが除去されてキレイになりました。








d0156040_1529653.jpg


インマニを組み上げます!
キレイな状態ですので作業も気持ちいいですね。








d0156040_153120100.jpg


水廻りのホース類も全て新品に交換します!
もちろんサーモスタットも新品にしてありますよ!!








d0156040_15342786.jpg


インマニやウォーターパセージを組み付けます!
だいぶ形になってきましたね~。
スプールバルブやインジェクターも組み付けていきます。
もちろんパッキン・ガスケット・オーリング類は新品に交換してあります。








d0156040_15364763.jpg


新品プラグを装着してイグニッションコイルもセットします!
ワイヤーハーネスを配線したら、後は載せるのを待つばかりですね。







d0156040_15382283.jpg


無事エンジンが載っかりました!
後はエンジン&MTオイルと冷却水を注入して、
エア抜きをしてやれば完了なんですが・・・

今回はその前に・・・







d0156040_15405831.jpg


ラジエターも交換しました!
もちろんラジエターホースも新品にしてあります。

NSXに限らず最近のクルマはラジエターの上下タンクが樹脂なんです。
古くなってくるとここにクラックが入ったり、
シールが破れたりして水漏れが起こることがあるんですよね。
新車から1度も替えていないNSXは要注意ですよ~!

今回はアルミ2層のラジエターに交換しました。
これで水漏れの心配もありませんね。








d0156040_15461670.jpg


ヒーターホースも交換しました!
これで水廻りのホースは全交換ですね。

NSXは腹下にもラジエターホースとヒーターホースが隠れているんですが、
こちらもちゃんと新品に交換してありますよ!
エンジンが後でラジエターが前っていうミッドシップならではの部品ですね。







d0156040_15492587.jpg


最後の仕上げにMTに進化剤を施工!
オーバーホールしたてのMTですから、シンクロやベアリングを保護しないとね!!



NSXのタイミングベルト交換は手間が掛かるため費用もかさみます。
一緒にやっておくメンテナンスもありますのでさらに・・・
でもこの定番メニューをやっておくことで、もう10万kmの安心感が生まれます。

メンテメニューのほうはタイベルと同時にやらないといけない物ではありませんが、
10万kmという距離を考えると実施する良いタイミングだと思います。
同時にやることで工賃の節約にもなりますしね。
(総額は膨らんじゃいますが・・・)
そう考えれば決して無駄な出費にはならないと思いますよ!


この度はお買上げありがとうございました。





















d0156040_1912777.jpg


岡山県倉敷市の「田舎のタイヤ屋さん」です。(笑
軽トラのタイヤ交換1本から、オイル交換・インチアップ・カーナビなどをはじめ
ドレスアップやローダウンもおまかせください。
ハードなチューニングやエンジン・MTなどのオーバーホールもやってます。
車検・一般整備・鈑金修理・中古車販売もお気軽にご相談ください。
当店は進化剤のマイスター店です。
超進化剤NT-1、塗る進化剤ミスリル、冷却系進化剤ZOMAも取扱っています。

http://www.auto-r.com/index.html

by AutoReference | 2016-07-26 16:14 | NSX | Comments(0)

NSX祭り!★タイベル交換&メンテナンス★ 前編!!

最近はエアコン進化剤が人気爆発中なので、
進化剤ネタのご紹介が多くなっていますが・・・
他にも溜まってるネタがイロイロとあるんですよね~。

特にNSXのネタはけっこう前にやった作業とかもあったりします。
そこで今回溜まってるNSXネタを集中的にご紹介したいと思います。

その第1弾は・・・



タイミングベルト交換&
   定番メンテナンス!
 
 

NSXではお馴染みの作業ですね。
今回はMTのオーバーホールとかも同時に行ったので、
前編と後編に分けてご紹介します!






d0156040_1585022.jpg


NSXのオーナーさんはみなさんキレイにされてますね~。
初期型が多い車種なんで、ほとんどがもう25年程前のクルマなんですが・・・
古さを感じさせませんよね。





で、このお客さんは・・・




d0156040_159758.jpg


広島 からのご来店でした!
遠方からわざわざありがとうございます。
NSXのお客さんって広島からの方がけっこう多いんです。
今回も地元ではやってくれるとこが無かったそうで・・・




それでは作業に取り掛かります!







d0156040_1592911.jpg


今回はエンジンが載っかてる状態でクランクプーリーのボルトを緩めておきました。
ここのボルトはメチャクチャ大トルクで締められているので、
緩めるだけでも一苦労なんですよね。
力が掛けやすい状態の時に緩めておけば、後がラクになります。
当然二人掛かりじゃないと緩みませんけどね。(笑







d0156040_1594922.jpg


エンジンとMTを一体でサブフレームごと降ろします。
NSXはエンジンルームのスペースが狭いんです。
さらにタイベルがメチャクチャ長くて複雑に掛かっているんです。
ですので車載状態で交換するのは無理があるんですよね。

そこで当店では必ずエンジンを降ろして作業することにしています。
タイベルのコマズレも防げるので確実な作業が出来ますし、
降ろさないと出来ない作業も一緒にやりますしね。

で、どうせ降ろすならアレコレやっておこう!
ってことで定番のメンテナンスメニューとなるわけです。
降ろした時にゴム製品なども交換しておけば安心ですから・・・
車載状態でやるとなるとこっちもけっこう大変なんで、
一緒にやっておけば工賃の節約にもなりますからね~。

移動が可能な専用のラックにサブフレームを載せています。
通常ならこの状態で作業をするのですが・・・






d0156040_1510616.jpg


今回はMTのオーバーホールも同時にやりますので、
MTを分離してエンジンスタンドにセットしました。
エンジンの作業はこのほうがやりやすいですからね。







d0156040_15102383.jpg


ブロックやヘッド廻りの各部に油汚れが溜まってます。
これも降ろさないと完全に洗浄することはできませんからね。
新品のタイベルに油分を付けるのはご法度ですから、
車載状態ではこの点でもかなり無理が出てくると思います。







d0156040_15104154.jpg


インマニを外すと恒例の・・・
アレっ?今回は枯れ葉じゃないや!!(笑
ここには何かしらのゴミが溜まってます。
今回は紙クズでしたが・・・








d0156040_15105738.jpg


ポート内部の汚れをこの状態で出来る限り拭き取っておきます。
ヘッドは降ろしませんので、オーバーホール時のような洗浄は出来ませんので。








d0156040_15111672.jpg


さあタイミングベルトが出てきました!
どうです? かなり長いでしょ!
NSXのエンジンはV6なので両バンクに掛かるベルトは長くなってしまうんです。
これをコマズレ無く車載状態で掛けるのは至難の業です。
っていうか私には無理!!(笑









d0156040_1511338.jpg


クランク角センサーです!
表面の樹脂が熱で溶け出して流れています。
これもNSXの持病の一つなんですよね。

溶け出していても機能に問題は無いようなんですが、
見た目的にも気持ちのイイもんじゃありませんね。
これも定番の交換部品となります。







d0156040_15115776.jpg


ヘッド内部はかなりキレイな状態です。
オイル管理が良かった証拠ですね。
NSXでは比較的少ないですが、中にはまっ黒のエンジンもあったりしますので。








d0156040_1512173.jpg


カムを外してロッカーアームも取り外します。
タイベル交換の時には必ず交換する部品があるからなんです。
でもここまでくるとタイベル交換のついで作業なのか、
こっちのついでにタイベルを替えるのかがわからなくなりますね。(笑








d0156040_15123612.jpg


その部品っていうのが・・・

ロストモーションスプリング! 

バルブスプリングの間で筒の中からニョキっと出てる部品です。
これがヘタってくるとガチャガチャとエンジンノイズの原因になります。

で、この部品が何の役目をしているのかと言いますと・・・







d0156040_15125514.jpg


わかりにくいですが、ロッカーアームを跳ね上げた状態です。
つまり見えているのはアームの下面ってことになります。

NSXのエンジンはV-TECが装備されていますので、
各気筒ごとにIN・EXそれぞれ3つずつのカム山があるんです。
でロッカーアームもそれぞれ3本ずつ存在します。

わかりやすくするためアームに色づけしてあります。
黄色の2本が低速用で赤色が高速用になります。
この3本がそれぞれカム山に押さえられる構造なんです。
黄色矢印の膨らみ部分にシャフトが通っていて、ここを支点に上下します。
低速用アーム先端の丸い部分がバルブステムの先端を押さえるんです。

赤い矢印の膨らみ部分にはピストンが仕込まれています。
低速時は3本のアームはバラバラに動いてますが、
V-TECが高速に切り替わると、油圧でピストンが移動して3本を連結するんです。

緑矢印の部品がロストモーションスプリングです。
低速時には高速用アームはフリーで動いていますので、
これをカム側に押し戻す役目をしているんです。








d0156040_15131472.jpg


言葉だけだとわかりにくいんで図解にしてみましたが・・・
図解でもわかりにくいかな?(笑

低速用のアームは常にバルブステムを押さえていますので、
カム山の頂点を過ぎるとバルブスプリング(紫)の反力で押し戻されます。
この時高速用のアームはカム山がより高い高速カムで押されますので、
低速用よりも大きく沈み込んでいます。
(黄色と赤のアームの位置がズレてますよね。)

高速用アームはバルブスプリングを押さえていませんので、
カム山の頂点を過ぎた時に押し戻す機構が別途で必要なんです。
この役目をしているのがロストモーションスプリング(青)です。

V-TECが切り替わって連結されると、
低速のアームも高速カムで押される位置まで沈み込みますので、
バルブのリフト量が大きくなるんです。
この時、低速用のカムは何にも接触しないカラ回り状態になります。

高速時はバルブスプリングが高速アームの反力になりますので、
ロストモーションへの負担は少ないのですが・・・
低速時は常に高速カムで押されていることになります。
山の高いカムですので移動量も大きいわけなんです。

ロストモーションがヘタってくると高速アームを正常な位置に戻せなくなります。
結果的にバルブクリアランス(タペット)が広がったのと同じことになるんです。
で、アイドリング時などでエンジンノイズが増大するわけです。









d0156040_15133390.jpg


じつはロストモーションスプリングは仕様変更されているんです。
上側が改良された新しい部品で、
下側が旧モデルを分解して並べたものです。

旧モデルはケースの中にスプリングが仕込まれていて、
ケースがスライドして押し上げる仕組みでした。
内部に納められるようにスプリングは小さめの物だったんですよね。

改良品のほうはスプリングの上下にキャップをハメただけのシンプルな構造。
でもケースが無い分、巻き径も大きく長さもあります。
旧モデルと比べれば全然大きさが違います。
これだけ違えばヘタリや強度にも差があるでしょうね。

NSXはバブルの頃に開発されたので凝った造りにしたんでしょうね。
でもシンプルなほうが性能が良いのなら無用の長物です。
じつは後期型のC32Bには新車時から改良版が使われていました。
でも微妙に寸法が違っていたので流用は出来なかったんです。
今では前期用もシンプル版に仕様変更されています。








d0156040_15175974.jpg


新しいロストモーションスプリングをセットして、
ロッカーアームやカムを組み付けていきます。








d0156040_151972.jpg


カムホルダー等の外した部品はキレイに洗浄してあります。








d0156040_151958100.jpg


V-TECの関係でヘッド上面には油圧経路が複雑に入り組んでいます。
そのためこんな小さなオーリングとかが隠れているんです。
最初にこれらも忘れないように注文しておかないといけません。
もし忘れていたら作業がストップしちゃいますからね。








d0156040_15225153.jpg


カムの組み付け完了です!
ここらあたりからはサクサクと作業が進んでいきます。








d0156040_15241367.jpg


カムシールも新品に交換です!
もちろんクランクシールもね!!








d0156040_15251520.jpg


ウォーターポンプも新品に交換しますが、下準備が必要なんです。
固定ボルトにロック剤を使っていますので、
カスを取り除いておかないといけないんですよね。







d0156040_15284950.jpg


新品のウォーターポンプとクランク角センサーを装着!








d0156040_15295430.jpg


タイベルカバーのパッキンも新品に交換!
水の浸入を防ぐのに大切な部品なんです。
タイベルに水や油が付着すると耐久性が落ちてしまいますので。








d0156040_15324028.jpg


タイベルが掛かりました!
もちろんテンションプーリーやスプリングも新品です。
プーリーにはベアリングが組み込まれているのでガタが出ちゃいますからね。

タイベルの張り調整はスプリングの力で行います。
まずはクランクが回らないように固定して、
前バンクのEX側プーリー(向かって右下)を反時計回りの力を加えます。
これでクランクのタイミングプーリーとの間の弛みが無くなり、張った状態になります。

続いてEXプーリーに掛けた工具を保持したまま、
隣のINプーリーにも同じく反時計回りの力を加えます。
次は後バンクIN側、次はEX側と順番にやっていくんです。
4個目のプーリーが終わるとテンションプーリーのボルトを緩めて、
スプリングの力で最後のベルトの弛みを張ってやります。

この時テンションプーリーを指で押して張ってはいけないんです。
タイベルは張りすぎてもNGなんですよね。
あくまでもスプリングの力だけで張らないとダメなんです。







d0156040_15464317.jpg


張り調整が終わったらコマズレが無いかをチェック!
カムプーリーの合いマークがズレていないか確認します。
ここを怠るとせっかくの作業がパァ~ですから・・・(笑







d0156040_15485698.jpg


続いてはタペット調整です!
バルブが24本もありますのでかなり時間の掛かる作業です。
でもここをきっちりやっておかないとエンジンノイズの原因になるんです。
初期型のNSXだとけっこうノイズが出ている固体が多いんで、
タペット調整をすればかなり静かになりますね。

ただこの作業もエンジンを降ろさないとできません。
エンジンルーム内だと手が入りにくいんですよね。
以前に1度だけ車載状態でやったことがありますが、
もう2度とやりたくない!ってぐらい苦労しました。
まあ工賃100万円もらえるならやってもいいですけど・・・(笑







d0156040_1555244.jpg


クランクのリアオイルシールも交換しました!
このシールはMTを分離してクラッチを外さないと交換できないので、
通常のタイベル交換&メンテナンスのメニューには入っていません。
今回はMTを分離してありますのでね。








d0156040_15575477.jpg


オイルパンも洗浄してあります!
新品のパッキンを使って装着するんですが、
ボルトの締め具合に気をつけないとパッキンが変形しちゃうんです。
パッキンがハミ出さないように注意して締付けます。








d0156040_160411.jpg


エンジン本体の組み付け完了です!
タペットカバーは白ボケていたので塗装してあります。
これで見た目のリフレッシュ度も全然変わるんですよね~。

クランクプーリーも新品に交換します。
NSXはクランクプーリーのトラブルも多いんです。
ベルトが掛かる外周部分と真ん中のプーリー部分との間にゴムが溶着されてます。
古くなるとこのゴムが剥がれて2分割になっちゃうんです。
そんなことにならないための予防整備です。


これでとりあえず前編の終了です。
後編ではMTのオーバーホールやメンテナンス作業の残りをご紹介します。
MTはただのオーバーホールではなく、
LSDの装着やファイナルギアの交換もやりましたのでお楽しみに!!







d0156040_1912777.jpg


岡山県倉敷市の「田舎のタイヤ屋さん」です。(笑
軽トラのタイヤ交換1本から、オイル交換・インチアップ・カーナビなどをはじめ
ドレスアップやローダウンもおまかせください。
ハードなチューニングやエンジン・MTなどのオーバーホールもやってます。
車検・一般整備・鈑金修理・中古車販売もお気軽にご相談ください。
当店は進化剤のマイスター店です。
超進化剤NT-1、塗る進化剤ミスリル、冷却系進化剤ZOMAも取扱っています。

http://www.auto-r.com/index.html

by AutoReference | 2016-07-25 16:19 | NSX | Comments(0)

後期ABS換装!★NSX★ 人気のメニューです!!

ここのところ更新するネタがリジカラ&進化剤&ミスリルばっかり・・・(笑
まあ、それだけ人気があるってことなんですが。
当然ながら他の作業もやってますんで、ネタもけっこう溜まってます。
それらも更新していかないと溜まる一方ですからね~。


ってことで本日は NSX の人気メニュー

後期ABS換装! のネタです。

けっこう前に作業をしたネタなんですが、ご紹介は今頃になっちゃいました。
他のネタも早めに更新しないとね。








d0156040_12245383.jpg


NSXのオーナーさんはみなさんキレイにされていますね。
スタイルも古さを感じさせないクルマではありますが、
とはいえ発売から25年以上経ったクルマでもあるんですよね~。

設計も25年以上前のものですから、現代とは異なる部分も多いんです。
オーナーさんたちの間でも不評を買っているのが・・・

ABS! 

現代のABSはクルマを安全に止めるための装置ですが、
初期型NSXのABSは作動すると制動距離が延びるっていう優れもの!(笑
しかもペダルがドンドン奥に入っていくっていう絶叫系のアトラクション!!
これなら不評なのも当たり前ですよね。

まあ、当時はNSXに限らず他のメーカーも似たり寄ったりでしたが・・・
総称して アホABS って言われてましたね。(笑
ジムカーナとかではABSのヒューズを抜いて殺してました。


NSXは14年間も生産されていましたので、
後期型になって現代風に進化している部分がけっこうあるんです。
それを前期型に流用できるっていうのもNSXならではなんですよね。






d0156040_12542450.jpg


これが悪名高き・・・

ALB(アンチロックブレーキ)! 

その名の通りブレーキをロックさせないためだけの装置です。(笑
ご覧のようにかなり大掛かりなシステムになっています。
作動も複雑でそれがネックにもなっているんじゃないでしょうかね?
まあ、当時の技術ではこれが精一杯だったんでしょうけど。







d0156040_12595847.jpg


後期型のABSモジュレーターです。
最近のクルマのものと同じような見た目ですよね。
コントロールユニットも一体化されており、システムも同様の物になります。






d0156040_1324335.jpg


モジュレーターが替わりますので、ブレーキの配管も交換します。
長いパイプが3本ほどありますが、これを通すのが一苦労なんです。
なにしろエアコンの配管やヒーターホースは残ったままなんで、
知恵の輪状態での取り回しが必要になります。






d0156040_1354843.jpg


換装に必要な小物たちです。







d0156040_1363173.jpg


そして何と言っても重要なのが変換ハーネスです!

RFY後期ABSハーネスキット! 

これが無いと後期ABSに換装することができません。
300台以上の実績があるという商品ですので安心ですね。







d0156040_1311547.jpg


オレンジ色のカプラーが刺さっているのが、ALBのコントロールユニットです。
グローブボックスの奥に他のユニットと一緒に装着されています。
これから外したカプラーに変換ハーネスを接続します。






d0156040_13142384.jpg


コントロールユニットは外しておきました。
後期のシステムには必要ありませんので、ウエイトになるだけですからね。(笑







d0156040_1316119.jpg


前期と後期の比較写真です!
どっちが後期かは言わなくてもわかりますよね。(笑

かなりコンパクトになってますね~。
前期型はモジュレーターのユニット自体もデカイんですが、
ブレーキオイルを高圧に加圧するポンプ(右下の物)や、
その圧を保ちながら蓄えるアキュームレーター(ボール状の物)等もあって、
かなりゴチャゴチャしています。

後期型はシンプルなだけに作動も早くなっているんでしょうね。
コンパクトなのに作動は確実っていうのが技術の進歩なんですね。






d0156040_1416878.jpg


前期のモジュレーターに接続されていたハーネスも不要になります。
インシュロックで束ねておいても問題ないんですが・・・
モジュレーターからカプラーだけを取り外して、防水処理をしてハメておきました。
こうすることで元の位置に固定できますので、見た目もスマートです。






d0156040_1644323.jpg


後期のモジュレーターが装着されました!
パイプが何本もありますので間違えないように配管しないと!!
図面とにらめっこしながらの作業になります。

変換ハーネスもモジュレターに接続します。
システムがコンパクトですからかなりスッキリしましたね。
最後にブレーキのエア抜きをして完了です。







d0156040_1649122.jpg


前期と後期の比較写真です。
こうやって比べてみるとかなり大きさが違いますね~。
後期型は上も下もスペースができてます。
見た目はかなりスッキリしましたね。

これで安心してブレーキの踏めるクルマに変身しました!
それなりに費用は掛かりますが、
決行したオーナーさんの満足度はけっこう高いようです。
ブレーキは安全面では大事な部分ですもんね。


NSXも最近はハードなチューニングが減ってきました。
まあ、減ってるのはNSXに限ったことじゃありませんが・・・
かわりにメンテナンス系の作業が増えてきています。
年式を考えれば当然の流れではありますけどね。

NSXオーナーさんは永く乗りたいと思っている方が多いので、
余計にメンテナンスに気を使うんでしょうね。
それに今回の作業のような近代化のメニューもありますしね。
まだまだ今後もNSXのネタは続きそうです。(笑







d0156040_17552057.jpg


最後の仕上げにMTに進化剤を施工しました!
って、ABSとは何の関係も無いんで仕上げでもありませんがね。(笑
これでシフトもスコスコで気持ちよく走れますよ!!


この度はお買い上げありがとうございました。



















d0156040_1912777.jpg


岡山県倉敷市の「田舎のタイヤ屋さん」です。(笑
軽トラのタイヤ交換1本から、オイル交換・インチアップ・カーナビなどをはじめ
ドレスアップやローダウンもおまかせください。
ハードなチューニングやエンジン・MTなどのオーバーホールもやってます。
車検・一般整備・鈑金修理・中古車販売もお気軽にご相談ください。
当店は進化剤のマイスター店です。
超進化剤NT-1、塗る進化剤ミスリル、冷却系進化剤ZOMAも取扱っています。

http://www.auto-r.com/index.html

by AutoReference | 2016-03-26 17:29 | NSX | Comments(0)

ミッドシップ祭り再び?★NSX★後期ABS換装!!

ここのところリジカラ&進化剤&ミスリルのネタばっかりで、
他の作業を全くご紹介出来ていませんでした。

進化剤やミスリルの施工はコンスタントにあるし、
フェアのおかげでリジカラのネタは溜まっちゃうし・・・
で、他の作業の紹介が後回しになってるんですよね。
こちらもけっこう溜まってるんですが・・・


ミッドシップ祭りが復活の兆し?
ってことで本日のクルマは・・・





NSX!






d0156040_18502737.jpg


NSXのオーナーさんはみなさんキレイに乗られていますね。
このクルマもかなりキレイな状態を維持しています。

でも世の中に生存しているNSXのほとんどが初期型なんです。
発売された当時はまだバブル時代でしたので、
高くて2人しか乗れないクルマだっていうのにバカ売れしたんです。
で、バブルがはじけて販売台数は一気に激減!

なので初期型が圧倒的な割り合いになってるんですよ。
平成2年の発売ですから、初期型だともう25年ほど経ってることになります。
見た目はキレイな状態を維持していても、
アチコチにトラブルが出てくることもよくあります。

そして今でも古さを感じさせないスタイリングではありますが、
クルマとしての機能はやはり25年前の設計なんですよね。
現在では当たり前になってる機能が無かったりもするんです。
たとえばオーディオがカセットデッキだったり・・・(笑

そんな初期型NSXのウィークポイントの一つがブレーキです。
ローターやキャリパーのキャパはそこそこ高いのですが、
何といってもネックとなってるのが・・・

ABS! 

NSXに限らず当時のABSは使い物にならなかったんですよね。
なにしろABSが作動すると制動距離が延びちゃうっていうんだから・・・
最近のABSのような安心感は全く無いんです。

で、このワナにかかってしまうのが、最近買い替えたオーナーさん。
現在のABSの感覚で踏んだら、さあ~大変!!
とんでもなく恐ろしい目に遭うことになるんです。


NSXは14年間も製造されていました。
その間に古い設計の部分が見直されて改良されて来たんです。
ほとんど売れないクルマに開発費を掛けていたホンダさんは立派ですね。
まあ、フラッグシップですから見劣りさせるわけにはいかなかったんでしょうかね?

後期型になってABSも改良されました。
最近のクルマと同じ作動のシステムに変更されたんです。
この後期のシステムを初期型に換装することが出来るんです。
14年も作り続けたNSXならではのチューニングです。






d0156040_19144773.jpg


これが初期型に装備されている

ALB(アンチロックブレーキ) 

当時はABSって呼称じゃなかったんです。
まあ、これはホンダに限らず、トヨタや日産も違う呼称でしたけどね。

作動の内容から見るとその名の通り、
タイヤをロックさせない だけ のシステムです。
作動したら制動距離が延びちゃうんですからね~。





d0156040_19302771.jpg


新旧の比較です!
どっちが後期型か?っていうのは一目でわかりますよね。(笑
右側の初期型はこれらに加えて室内にコントロールユニット(CPU)もあります。

大雑把な作動としては、緑矢印部の電動ポンプでブレーキオイルを高圧に加圧し、
赤矢印部のアキュームレーターに送られます。
このボール状の物の中には高圧ガスが封入されているので、
ブレーキオイルも高圧のまま蓄えておくことが出来るんです。

で、いざ作動となった時に高圧のブレーキオイルを
黄矢印部のモジュレータに送るんです。
モジュレーターはコントロールユニットからの信号によって、
各車輪にかかる油圧を加減してロックを防ぐといった具合です。

おそらくユニットが多く、システムが複雑なので、
リアルタイムでのコントロールが難しくなってしまい、
結果ロックさせないだけになっちゃってるんじゃないかと思います。
さらにCPUの演算速度も当時レベルで遅いでしょうし・・・

左側の後期型は現在のシステムとほとんど同じになってます。
あんなに複雑だった初期型のユニット全ての働きを、
これだけで賄っているんですから、時代の進歩を感じますね~。
コントロールユニットも内蔵ですからね。






d0156040_19152391.jpg


アルミのブラケットに後期型モジュレターやPCVバルブを固定します。
鉄製のブラケットは各々専用品ですが、アルミのブラケットは再使用になります。






d0156040_1915388.jpg


ブレーキの配管も交換します。
モジュレターが変わるわけですから、接続する位置も違いますんでね。

3本ほど長いパイプがありますが、これがけっこう大変なんです。
ヒーターホースやエアコンの配管は残ったままなんで、
長いパイプを通すのは知恵の輪状態なんですよね~。






d0156040_19155031.jpg


写真が切れちゃってますが、一番上がALBのコントロールユニット!
オレンジ色のカプラーを外して専用ハーネスに接続します。
専用ハーネスっていうのは純正品じゃありませんよ。
チョイスしたハーネスは・・・(写真はありませんが)


RFY ABSハーネス! 

純正のカプラーと後期モジュレーターを接続するハーネスです。
これが無いと後期流用はできませんからね。
なんとすでに300セット以上売れてるんだとか・・・
後期ABS換装は需要が多いんでしょうね~。






d0156040_1916358.jpg


ALBのコントロールユニットは撤去します。
後期ABSシステムでは使用しませんので、
クルマに付けておいても重りの役目にしかなりませんので・・・(笑





d0156040_19161740.jpg


モジュレーターを固定してパイプを接続します。
何本ものパイプがうねってますので、間違えないようにしないと・・・
配管図とにらめっこしながらの作業になります。







d0156040_19163733.jpg


このカプラーたちも用無しになりました。
インシュロックで括っておいても良いんですが、それだと見た目が・・・(笑
取り外したユニットからカプラーだけを外して、防水処理をしてハメておきました。
こうすれば元の位置にキレイに固定できますからね。






d0156040_19165162.jpg


新旧の比較写真です!
かなりスッキリしましたね~!!

まあ、外したユニットとの比較写真がアレでしたからね。
見た目もスッキリ、作動もバッチリで言うこと無しになりました!(笑

これでイザという時も安心してブレーキが踏めます。
まあ、それが当たり前なんですけど・・・
古いクルマにはその当たり前が通用しないんですよね。

NSXのチューニングとしては地味な部類になると思います。
(チューニングじゃ無くって近代化?)
でも満足度はかなり高いんじゃないでしょうか!

最近はNSXの派手なチューニングも減ってきました。
どちらかと言えばメンテナンス関係が主流になりましたね。
年式から考えると当然のことですが・・・
タイベル交換も他のクルマじゃ考えられないほど高額ですが、
それでも決行するオーナーさんが多いですしね。

当店では愛車を長く乗り続けるためのお手伝いをいたします。
エンジン・MT・足廻り、何でもお気軽にご相談ください。


この度はお買い上げありがとうございました。










d0156040_1912777.jpg


岡山県倉敷市の「田舎のタイヤ屋さん」です。(笑
軽トラのタイヤ交換1本から、オイル交換・インチアップ・カーナビなどをはじめ
ドレスアップやローダウンもおまかせください。
ハードなチューニングやエンジン・MTなどのオーバーホールもやってます。
車検・一般整備・鈑金修理・中古車販売もお気軽にご相談ください。
当店は進化剤のマイスター店です。
超進化剤NT-1、塗る進化剤ミスリル、冷却系進化剤ZOMAも取扱っています。

http://www.auto-r.com/index.html

by AutoReference | 2015-08-28 17:13 | NSX | Comments(0)