エアコンの風が弱い!?★S320V ハイゼット★ エバポレーター洗浄!!
夏場の朝のルーティンなんです。
最近はその時点ですでに外気温表示が30℃を超えてます!(汗
朝からそんな温度なら、そりゃあ昼間は暑くなるわけで・・・
で、そんな暑々の季節になると増えてくるのが・・・
エアコンの修理依頼!
まあね、この時期エアコンの効かないクルマで走ってると死にますから!
いや、マジで!!
エアコンの修理っていうのはクルマの整備の中でもちょっと特殊でして・・・
整備業よりもどちらかといえば電装屋さんの領域なんですよね。
エアコンの効かない原因究明や本格的な修理を行うには専用の設備が必要なんです。
で、その機械たちがけっこう高価なんですよ。
なのでウチのような店や修理工場なんかのレベルだと、
せいぜい真空引きとガスの補充ぐらいしか出来ないんですよね~。
なので原因不明のエアコン不調は電装屋さんへの外注になるんです。
ところが電装屋さんに外注すると金額が膨らんじゃうんですよね。
修理してすぐに他が壊れるとマズイんで、
電装屋さんは怪しい部分は徹底的に部品交換しちゃうからなんです。
古いクルマなんかだとそこまでの金額は出せないし、
何とか安く直せないか?っていう依頼はけっこう多いんです。
ウチでも原因のはっきりしている修理とかはやってますよ!
以前に紹介したラパンのようにコンプレッサーが焼きついているとか、
ヴォクシーでもコンプレッサーの交換をご紹介しましたね。
ただしエアコンは壊れた部品を交換するだけじゃダメなんです。
一緒に交換しておかないといけない物とかがあるんですよね。
まあ、それでもウチでは最低限で収めることも可能なんで、
電装屋さんほど高くなることは無いですけどね。
あとはNSXやビートでやったレトロフィットでの修理のように、
交換部品がはっきりしている場合も対応しています。
今回もエアコンが効かないから診て欲しいという依頼でした。
ガスの補充ぐらいしか出来ないかもよ!
って前提をご了承いただいたうえでのお預かりとなりました。
クルマは・・・
S320V ハイゼット・カーゴ!
ウチの近所の法人さん所有の働くクルマなんです!
同系車を数台所有されていて、配達などの仕事で使ってます。
日頃からオイル交換やタイヤ交換で当店をご利用いただいているんですよね。
エアコンが効かないんよ~!とのことだったのですが・・・
確かにガスもちょっと少なかったので補充はしました。
それでも明らかにおかしい部分が他にも!!
噴出し口から出てくる風がかなり弱いんです。
風量のスイッチを最大にしても、出てくるのは そよ風 レベル!(笑
これじゃあ室内は涼しくならないのは当然です。
ブロアファンが逝っちゃってるのかとも思いましたが、
ゴオ~~~って通常以上の爆音を上げながら回ってます。(笑
一旦ブロアファンを外してから回しても問題なさそうです。
フィンとかの欠けなんかも無さそうだし・・・
で、イロイロ調べてみたところ・・・
エバポレーターの詰まりがこのクルマの持病だという情報がありました。
この車種はエアコンフィルターが付いていないので、
エバポレーターにホコリなどが溜まってしまうようなんです。
たしかにそれならブロアファンの爆音も納得いきます。
風の行き場が無いんで逆流しちゃってる音なんでしょうね。
担当者さんに連絡をしてとりあえず確認してみることになりました。
もし詰まっているようならそのまま修理に!ってパターンです。
まずはブロアファンを取り外す作業から!
このCPUの奥にあるんです。
で、ブロアファンを取り外します。
ブロアファンが収まっていたユニットも取り外します。
この状態にするとクーリングユニットの下のほうからエバポが見えるようになります。
ブロアユニットから風を送っている開口部なんですよね。
けっこう奥まってるのでキツイ体勢になりながら確認したところ・・・
な、なんじゃ~コリャ~~!
って松田優作のように叫びたくなるような・・・(古っ
もう詰まってるなんてもんじゃありませんね。(笑
全体の9割ぐらいが風の通らない状態になっちゃってます。
これじゃあそよ風しか出ないのも無理はないな。
まずはブラシを使って表面の堆積物を取り除きます。
ところが開口部は狭いし、手前にダッシュボードがあって邪魔するし・・・
言うほど簡単な作業じゃありませんでした。
しかもフィンを傷付けないように気を使うし・・・
ブラシと掃除機を駆使して何とか表面の堆積物が取り除けたので・・・
ムース状のクリーナーをブシュ~~!
しばらくこの状態で放置しておいて、さらにブラシでゴシゴシ!!
これを何度か繰り返してやったところ・・・
見事キレイな状態に復活しました!
これなら風もちゃんと通るでしょうし、
クリーナーを使ったのでニオイの元も洗浄されてると思います。
で、あとは元に戻すだけですが、
ブロアユニットの内部とかもついでに洗浄しておきました。
こちらにもけっこうホコリとか溜まっていたもんで・・・
ブロアファンもフィンの間にホコリとか溜まっていたんで、
ブラシを使ってキレイにしておきました。
全て組み終えてファンスイッチをオンにすると・・・
OK!! ちゃ~んと風が出るようになりました!!!
まあ、あれだけの詰まりを洗浄したんだから当然なんですが・・・
ファンの爆音も無くなって、普通の静かさになりました。
でも、エアコンフィルターが付いていないから根本的な解決にはなりませんよね。
また何年かしたら同じ状態になっちゃう可能性大ですし・・・
ただ、すでに走行13万kmのクルマなんで、
また詰まる前には買い替えになっちゃいますかね?(笑
でも同じクルマを数台所有してますから、
続いて入庫してくるかもしれませんね。
一応、洗浄前後の写真を渡しておいたんで・・・(笑
今回はエアコン修理といっても、ちょっと毛色の違う内容でした。
最近のクルマにはエアコンフィルターが装備されていますんで、
こういった詰まりのような心配はありませんが・・・
フィルターの無い車種では多かれ少なかれこういった状態になってると思います。
ちょっと古めのクルマで風の出具合が悪い場合には、
エバポの詰まりを疑ってみたほうがいいかもしれませんね。
ただし車種によっては簡単にエバポにアクセス出来ない可能性もあります。
その場合にはユニットごと取り外しとかの大掛かりな作業になりますが・・・
まずはお気軽にご相談ください。
岡山県倉敷市の「田舎のタイヤ屋さん」です。(笑
軽トラのタイヤ交換1本から、オイル交換・インチアップ・カーナビなどをはじめ
ドレスアップやローダウンもおまかせください。
ハードなチューニングやエンジン・MTなどのオーバーホールもやってます。
車検・一般整備・鈑金修理・中古車販売もお気軽にご相談ください。
当店は進化剤のマイスター店です。
超進化剤NT-1、塗る進化剤ミスリル、冷却系進化剤ZOMAも取扱っています。
http://www.auto-r.com/index.html
by AutoReference | 2017-07-16 18:33 | メンテナンス&修理 | Comments(0)