CDデッキ取付け!★MZ21 ソアラ★ マルチビジョン撤去!!
といっても昭和終盤くらいからの80年代車が多いんですけどね。
NSXはもちろんのこと70スープラやAW11の常連さんもいますし・・・
それ以前のキャブ車時代になってくると、
メンテナンスというよりレストアの領域になっちゃいますかね?(笑
今回、古くからの常連さんから作業依頼がありました。
趣味用にクルマを買ったのでCDデッキを付けて欲しいとのことなんですが、
これがすんなりと装着出来る内容では無いんですよね。
まあ、そこは腕の見せ所ってことで作業をしました。
クルマは・・・
MZ21 ソアラ!
その昔 ハイソカーブーム というのがありまして・・・
ソアラはその代表格のようなクルマで、若者の憧れの的でした。
オーナーさんも若い頃の憧れがあったようですね。
メチャクチャ程度の良い状態ですね~!
ボディーもピカピカです!!
これだけ程度が良いですからお値段もかなり高かったとか・・・(笑
新品同様のBBSホイールが付いています。
当時ソアラと言えばBBSでしたからね~!
本当は3ピースの RS が欲しかったそうなんですが、
程度の良い中古が見つからなかったんだそうです。
そしてお約束の電光プレート!
こちらもソアラでは当然の装備でしたね。
他にもハイソカーでは必須の装備と言われていたのが・・・
屋根・革・マルチ!(笑
まず 屋根 っていうのはサンルーフです!
このクルマはガラスルーフですね。
ムーンルーフとも呼ばれていました。
革 っていうのは言わずと知れた本皮シート!
このクルマは内装も程度バツグンでした。
本皮シートって古くなるとヒビ割れとかが出てくるんですよね。
ドアの内張りなんかも良い状態が保たれてますね。
そして マルチ と言えばマルチビジョン!
エアサス等の車輌情報やオーディオの情報が表示されます。
昔は液晶モニターなんか無かったので、画面が小さめのブラウン管モニターです。
現代の装備から見ればショボイように思えますが、
当時はこれが付いていると自慢出来たんですよね~。
ハイソカーに属する車種でもマルチが付いていないクルマには、
ブラウン管TVをグローブボックスに埋め込んだりもしてましたね~。
画面は4インチとか5インチとかで今のスマホ並。(笑
でも本体が10万円オーバーでトータル20万円ぐらい掛かってた記憶が・・・
さらにアンテナの性能も低かったんで郊外に行くとほとんど映らない。(笑
でもルーフの左右にロッドタイプのTVアンテナが付いてると、
それだけでもステータスだったんですよね。
(当時フイルムアンテナなんて売ってませんでした。)
で、このマルチビジョンなんですが、走行中に映ったり消えたりするらしい・・・
まあ、年式が年式なんで壊れていても何の不思議も無いですね。(笑
なのでマルチを撤去してCDデッキを装着することになりました。
エアサスキットを付けてるんでエアサスの情報なんか必要ないそうで、
その他のメンテナンス情報なんかもいらないらしい。
ラジオなどのオーディオ情報も表示されますが、
交換すればCDデッキ本体で確認できますから問題ありませんね。
エアコンの操作パネルと一体化しているのは・・・
カセットデッキ!(笑
最近ではほぼ使うことの無いアイテムですよね~。
今の若者だとカセットテープなんて持っていないと思いますよ。
このオーナーさんの年代だと昔のやつを持ってるかもしれませんが、
テープが伸びていて使い物にならないかも?(笑
TVも装備されていますが・・・
アナログチューナーなんでご覧のような砂嵐!(笑
オーディオはカセットだし、TVも映らんし、走行中に消えちゃうし・・・
「こんなマルチはいらね~!」ってなるのは当然かも?
まずはマルチビジョンモニターの取り外し。
マルチ無しのグレードの場合にはここにデッキが付いています。
じゃあそこにCDデッキを装着すれば・・・
って、そう簡単にはいかないんですよね~。
マルチ付車の場合オーディオ用のハーネスが無いんです。
そこにあるのはモニターに繋がっていたカプラーのみ。
このカプラーにはオーディオ関係の配線は来ていません。
モニターに映すための信号線しかないんですよね。
トランクルームにデッカイ箱が鎮座しておりまして・・・
この中にマルチビジョンのコントローラーやら、
TVチューナーやらが組み込まれているんですよね。
で、ラジオのチューナーやオーディオアンプもこの中にあります。
純正のアンプは使いませんが、スピーカーへの配線はこれに入っているので、
CDデッキはこちらに接続しないといけないわけです。
なので普通のオーディオ交換よりは大掛かりになっちゃうんです。
モニターのあったスペースからトランクへ配線を引き廻します。
交換するオーディオのシステムに必要となるハーネスなどのパーツは、
予め準備しておかないといけません。
もし見落としなんかがあったら作業が中断しちゃいますからね。
ですので装着するCDデッキなど一式を、
事前に持って来てもらって必要なパーツを段取りしておきました。
オーナーさんが持って来たCDデッキが・・・
名機! アルパイン 7909J!!
音質に拘るメーカーだったアルパインが、
本気で造った高音質の Jubaシリーズ のCDデッキです。
最近のアルパインは大画面に拘るナビメーカーになってますが・・・(笑
当時5~6万円クラスが主流だったCDデッキの世界でアンプレスで何と15万円!
シリーズには10万円のCDチェンジャーもラインナップしてたし、
アンプやスピーカーも高価でフルで組むとスゴイ金額になってました。
高級・高音質オーディオの先駆者のような存在で、
後のDENONのA1や同じアルパインの#F1シリーズといった
さらに高価なオーディオたちへ繋がっていきましたね。
7909Jは今でもマニアの間では根強い人気があります。
他のデッキでは出せない独特の音色を持っているんですよね。
後継機である#F1シリーズよりもこっちが良いという人も多いんです。
そのため中古市場でも値が張るようでして・・・
オーナーさんも「けっこう高かったわ!」とのことでした。
ちなみに私も1台所有してます。
クルマに装着していないんで、宝の持ち腐れ?(笑
取り外したマルチビジョンのモニターです!
何と固定用のステーが本体と一体化してるじゃありませんか。
ってことはCDデッキを固定するステーが無いということになります。
まあ、これは事前に調べてあったのでステーを段取りしてました。
当然ながら新品は生産中止になってますんで、中古品をネットで購入。
こちらもけっこう高かった・・・(笑
イコライザーも一緒に装着!
スペアナがけっこう賑やかです。(笑
オーナーさんが拘ったのが 6ボタン!
右下に6個並んでる緑色のボタンで、
この当時のアルパイン製品の特徴だったんですよね。
「ソアラに付けるなら6ボタン!」と決めていたそうです。(笑
クルマの年式とも違和感の無い年代物ですしね。
リアは元々カロッツェリアの箱型スピ^カーが付いていたのですが、
デッキに合わせてアルパインの箱型スピーカーに交換。
外から見えるだけにオーナーさんも拘ったようです。
無事装着完了~!
カセットデッキは残ったままですが・・・(笑
やはり7909Jはイイ音しますね~!!
フロントスピーカーは純正タイプのままですし、(確認してませんが・・・)
リアスピーカーは古い箱形タイプっていうショボイシステムなのに、
キレイな音色を奏でてくれてます。
やはり名機と呼ばれるだけのことはありますね~!
趣味用に買ったということで日頃のアシには使わないと思うので、
イイ音を聞きながらドライブを楽しんでください。
ちょっと遠回りしたくなるかもしれませんね!
旧車のメンテナンスや今回のようなイレギュラーな作業も、お気軽にご相談ください。
何でも出来るってわけではありませんが・・・(笑
可能な限り対応させていただきます。
岡山県倉敷市の「田舎のタイヤ屋さん」です。(笑
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by AutoReference | 2018-08-29 13:31 | 旧車&プチ旧車 | Comments(0)