MTオーバーホール!★NSX★ ギアやハブスリーブも交換!!


d0156040_14451036.jpg


浅田真央サンクスツアー が、
先日の8/31・9/1に ヘルスピア倉敷 で開催されました。
私はチケット争奪戦に全敗で観に行くことは出来なかったのですが、
チケットが当たったお客さんご夫妻が、観賞後にご来店されました。

で、パンフレットをお土産としていただいちゃいました!
ありがとうございます。
チケットをゲットするための情報をイロイロとレクチャーしていたので、
そのお礼も兼ねてなんだそうです。
いやいや、レクチャーしていた私は全敗でしたので、
全ては奥さんの強運のなせるワザですよ!!(笑

お二人ともアイスショーを観るのは初めてだったみたいなので、
とっても感激されてましたね。
まあ、何度もアイスショーを観ている私でも、
去年 サンクスツアー を観て感激しましたからね~。
それだけ素晴らしいアイスショーなわけなんです。

私は今年はもう無理かな・・・?(涙



さて本日はMTのオーバーホールのネタです!
ここのところ全然更新が出来ていなかったので、ネタが溜まりまくってます。(笑
マジでシャレにならんレベルにまで・・・
がんばって更新しないとね!

で、本日のクルマは・・・



NSX!





d0156040_15100508.jpg

初来店のお客さんなんですが、シフトの入りが悪いそうなんです。
そこでMTをオーバーホールすることになりました。

なんとこのNSXは タイプT なんです!




d0156040_15112912.jpg

Tバールーフ のグレードなんですよね~。
当店にはNSXのお客さんはけっこう多いんですが、タイプT は初来店かも??
海外ドラマの ビバヒル でバレリーが タイプT に乗っていましたね。
って全く関係ない昔話ですが・・・(笑



で、このお客さんは・・・



d0156040_15245245.jpg

広島 からのご来店でした!
遠方からわざわざのご来店ありがとうございます。
NSXのお客さんって、広島からの方が多いんですよね~。
近くに対応してくれるお店が無いみたいでして・・・
さらにディーラーでも作業はけっこう嫌がられるみたいですね。




d0156040_15285577.jpg

まずはボディーを養生してMTを降ろす準備です。





d0156040_15300479.jpg

セレクトレバーが刺さってる部分からオイルが漏れてます!
おそらくオイルシールが逝っちゃってるんでしょうね。




d0156040_15333199.jpg

ハイ、MTが降りました!(笑
と言ってもそんなに簡単に降りるわけじゃありませんよ。
ドラシャやら何やらで、外さなきゃいけない部品がいっぱいありますんでね。

ただ、今回イレギュラーな事態が・・・
通常は補機類を外してMTをエンジンに固定しているボルトを緩め、
MTジャッキで支えながらバール等でコジるとスコッと抜けてくるんですよね。
それが今回は最後の最後で全然抜けてくれませんでした。
悪戦苦闘してやっとこさ抜けたころには、もうクタクタでした。(笑
NSXのMTは何台も降ろしてますが、こんなことは初めてでしたね。

その原因は・・・?
後ほど説明します。




d0156040_15440095.jpg

降りたMTのケースを開けて、シャフトを抜き取ります。
ちょっとしたコツが必要なんですが、何台もバラしてますので大丈夫!




d0156040_15491478.jpg

オイル漏れしていたセレクトレバー部分です。
やはりオイルシールはご臨終のようですね。
もちろん新品に交換しますよ!




d0156040_15513995.jpg

まずはカウンターシャフトをバラします!
通常オーバーホール時にはベアリングとシンクロリングは全交換しますが、
今回はシフトに関係するギアとハブスリーブも交換します。
シフトフィーリング改善のため万全の体制ですね。




d0156040_15570601.jpg

これは2速ギアです!
緑矢印 部分がハブスリーブが噛み合う歯なんですが・・・
さほどヒドイ状態ではありませんね~。
以前にオーバーホールしたNSXもシフトが入りにくいとのことで、
この歯のエッジが無くなるぐらいに磨耗していましたが・・・




d0156040_16015350.jpg

ハブスリーブのほうも・・・
やはり 緑矢印 部分の歯が先ほどのギアの歯と噛み合うんですが、
まだエッジが確認出来るぐらいの磨耗具合です。
なのでシフトが入りにくい原因ではなさそうですね。

じゃあ、一体何が原因なのか?
こちらも後ほど説明します。





d0156040_16052809.jpg

クリアランスを確認しながら組み付けていきます。
今回はギアもハブスリーブも新品に交換してありますので、
以前に陥ったワナとは無縁ですね。(笑





d0156040_16074810.jpg

カウンターシャフト組み付け完了です!
1速ギアと2速ギアの間にあるのがハブスリーブです。
外周部の溝にシフトフォークがハマリます。
で、ここが左右にスライドすることで1速か2速にシフトされるんです。

1速と2速のギアはセンターのシャフトとはフリーで回ってます。
ハブスリーブはシャフトにスプラインで勘合していますので、
ギアの歯が噛み合った時にシフトが入った状態になるわけなんです。

カウンターシャフト側では1-2速のシフトだけを担っています。
そのためリバース・3速・4速・5速のギアはシャフトに勘合しています。
シフトには関係しませんので、今回は再使用しています。




d0156040_16240822.jpg

続いてインプットシャフトをバラします。
こちらもベアリングやシンクロリングだけでなく、
シフトに関係するギアとハブスリーブも交換します。




d0156040_16255369.jpg

こちらのギアでも噛み合う歯の部分はエッジが残ってます。
やはりシフトフィーリング悪化の原因では無さそう?


では、何が原因だったのか・・・






d0156040_16275640.jpg

インプットシャフト先端のスプライン部がサビています!
このスプライン部っていうのはクラッチディスクがハマる部分なんですよね。
MTを降ろす時に抜けてこなかったのもこのサビが原因だと思われます。

クラッチが繋がっている時っていうのは、
一番MT寄りにあるプレッシャープレートの圧着力で、
クラッチディスクはエンジン側のフライホイールに押さえ付けられます。
NSXは純正でツインプレートなのでスプラインが2ヶ所あるんですよね。

クラッチペダルを踏むとプレッシャープレートの圧着力が無くなるので、
クラッチディスクはこのスプライン上をMT方向に移動して、
フライホイールから離れることでクラッチが切れるわけです。

そのスプラインがこれだけサビていると、クラッチディスクの移動が難しくなるわけで、
ペダルを踏んでもクラッチがちゃんと切れていなかったんじゃないかと思われます。
クラッチが切れていない状態でシフトをしようとすることになるので、
入りが悪いのも当然かもしれませんね。





d0156040_16533835.jpg

インプットシャフトも組み付け完了です!
もちろんスプライン部のサビもキレイに除去してありますよ!

インプットシャフト側では3-4速と5速のシフトを担ってます。
なのでこの3個のギアはフリーで回ってます。
3速ギア~4速ギア間と5速ギア左側にあるのが各々のハブスリーブです。

1速・リバース・2速のギアは勘合でハマっているのではなく、
シャフトに直切りになっています。
なのでこの3個のギアに不具合があるとシャフトごとの交換になりますね。

リバースギアの位置がカウンターシャフトと異なっています。
カウンター側では1速の右側でしたもんね。
NSXはリバースのシフトも凝った造りになっているんです。
そのため位置が異なるんですよね。
またまた後ほど説明します。




d0156040_17025053.jpg

リバースのシフト機構です!
こちらもギアとハブスリーブまで交換!!

見積り段階ではリバースも入りが悪いとのことでしたので・・・
まあ、インプットシャフトのスプラインがサビてて、
クラッチが切れていないとは思いませんからね~、普通は。(笑




d0156040_17144208.jpg

リバース機構も組み付け完了です!
上下のギアともセンターのシャフトとはフリーで回ってます。
で、上側のギアがインプットシャフトのギアと噛み合っており、
下側のギアがカウンターシャフトと噛み合っているんです。
なのでインプットシャフトとカウンターシャフトでギアの位置が違ってたわけです。







d0156040_17290784.jpg

赤矢印 部で上側のギアがインプットシャフトと噛み合っています。
緑矢印 部で下側のギアがカウンターシャフトと噛み合っています。
黄矢印 部のハブスリーブは上側のギアと一体物となっています。

ここが下側にスライドすることで上下のギアが連結されて、
1枚のギアになるという構造です。
リバース以外のギアはインプット側とカウンター側のギアが直接噛み合っていますが、
リバースは直接噛み合わず、間に1枚ギアを入れることで逆回転させるわけです。




d0156040_17385865.jpg

デフのサイドベアリングも新品に交換しました!





d0156040_17400043.jpg

クラッチケースはキレイに洗浄しておきます!
これもオーバーホールの重要な作業ですからね。
液体パッキンのカスとかがけっこう取りにくいんですよね~。




d0156040_17425018.jpg

もちろんMTケースのほうもね!



d0156040_17433647.jpg

オイルが漏れていたセレクトレバー部も、
新品のオイルシールに交換して組み付けます。




d0156040_17445419.jpg

デフを単独でクラッチケースに組み込みます。




d0156040_17455286.jpg

MTケースを被せてプレロードを測定!
シムの厚みを変えることでプレロードの数値が変化するんですが、
一発で決まることはほぼ無くて・・・
ケースを外してシムを入れ替えたらケースを組み付けて測定。
っていうのを何度か繰り返すことになります。
なにしろ厚みを変えて、重さが変わるってことですから、
何度かやってみないとわからないんですよね~。




d0156040_17532544.jpg

続いてインプットシャフトだけを組み込んでクリアランス測定。




d0156040_17562587.jpg

こちらもシムの厚みを変えて調整します。
厚みの違いでクリアランスが変化するわけなんで、
プレロード調整よりはラクですね。





d0156040_17593605.jpg

調整が終わったら組み付けに掛かります。
デフや各シャフトやシフトフォークを組み込んでいきます。
ただ、インプットシャフトとカウンターシャフト・シフトフォークを、
一体で挿し込まないといけないのでちょっとコツが必要です。




d0156040_18024728.jpg

シャフトが組み込めたらケースを被せます。
この被せる作業もコツがあるんですよね~。
口では説明できませんが・・・(笑

緑矢印 部にあるのがカウンターシャフトの位置決め用のスナップリング。
これもトラブルの多い部品なんで必ず新品に交換します。







d0156040_19102437.jpg


今回クラッチは再使用したのですが、一旦バラしてメンテしました。
なんせインプットシャフトがあのサビでしたからね~。
クラッチディスクのスプライン部も同じようにサビていました。
もちろんキレイにサビ落しをしておきましたよ!

また、レリーズベアリングも新品に交換しました。
これもクラッチカバーを一旦外さないと交換出来ませんのでね。




d0156040_19141802.jpg

ドラシャが刺さる部分のオイルシールも新品交換です!
作業後にオイルが漏れたら寂しいですから・・・




d0156040_19153436.jpg

MTに進化剤を施工しました。
シフトフィーリングの改善目的というよりは、
ベアリングやシンクロリング・ギア等の保護がメインですかね。
なんせ重要な部品は新品に交換されてますからね。





d0156040_19174069.jpg

ドラシャや補機類を装着したら作業完了です!
っと、最後にアライメント調整も必要ですけどね。





d0156040_19190124.jpg

今回交換した部品たちです!
ミッションブローとかを除く一般的なオーバーホールとしては、
フルの部品交換と言ってもいいでしょうね。

シフトの入りが悪かった主原因はスプラインのサビだったと思われますが、
予防整備としてのオーバーホールという形になりますね。
これで当分の間MTの心配はありませんから!


この度はご依頼ありがとうございました。

じつはブレーキのオーバーホールもやりましたので、またご紹介しますね。







d0156040_1912777.jpg



岡山県倉敷市の「田舎のタイヤ屋さん」です。(笑
軽トラのタイヤ交換1本から、オイル交換・インチアップ・カーナビなどをはじめ
ドレスアップやローダウンもおまかせください。
ハードなチューニングやエンジン・MTなどのオーバーホールもやってます。
車検・一般整備・鈑金修理・中古車販売もお気軽にご相談ください。
当店は進化剤のマイスター店です。
超進化剤NT-1、塗る進化剤ミスリル、冷却系進化剤ZOMAも取扱っています。

http://www.auto-r.com/index.html

by AutoReference | 2019-09-12 09:26 | NSX | Comments(0)

<< 進化剤施工!★新アルトワークス... 大好評! ★秋のリジカラフェア... >>