ベルト鳴きの原因は・・・★LW3W MPV★クランクプーリー交換!

新年早々ブッ壊れたパソコンですが、何とか復旧出来ました。
当店で仕事用に使ってるパソコンは2台あります。
で、どちらもWindows7なんですよね。
正月休みの間に10にアップグレードしておこうと思ったんです。

自分でチャレンジしたのですが1台はアップグレード出来ませんでした。
システム要件は全てクリアしていたんですが、
CPUやマザーボードが古いと出来ない場合があるんだそうで。
そちらは諦めてもう1台の作業に取り掛かりました。
こちらは無事にアップグレード完了!

翌日パソコンのスイッチを入れると・・・
何か変な画面になってる!???
Bios設定の画面になっており、何をやっても抜け出せない!?
急遽ウチの長男にLINEでSOS。
アレコレやり取りをしたところ・・・
どうやらCドライブの入っているHDDを認識していないようでした。
OSが読めないんで立ち上がらないわけですね。

夜にパソコンを持って帰って確認してもらうと、
どうやらHDDがご臨終のようでした。
幸いにもアップグレードする前日に、バックアップをしていたんです。
HDDを新品にして7を再インストール、
バックアップを読み込ませて、10にアップグレード!
無事にWindows10のパソコンとして復旧することが出来ました。
って、全部長男にやってもらったんですがね。(笑
私はクルマは詳しいですが、パソコンはからっきしなもんで・・・

でもHDDって突然逝っちゃうもんなんですね。
アップグレードした翌日っていうのもタイミングが良すぎるし、
私が何かやらかしてたんでしょうかね~?
まあ、何にしても復旧できたので安心しました。



さて新年一発目のネタはクランクプーリーの交換作業です。
じつはこの作業に至るまでイロイロありまして・・・



LW3W MPV!






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古くからの常連さんのクルマで、何度かご紹介しています。
少し前からベルト鳴きの症状が出ていたんです。
通常のアイドリング時には鳴かないんだけど、
エアコンを入れるとキュルキュルと鳴き始めるんです。

ベルトを確認したところヒビ割れも無く、さほど状態は悪くない。
まあ、念のためということで新品交換したけど・・・ 
じゃあ次はテンショナーってことで交換するも・・・ 
残るはウォーターポンプか?ってことで交換するも・・・ 

走行距離がけっこう出ていたので、予防整備の意味を兼ねて交換したんですが、
どれもベルト鳴きの原因ではありませんでした。
残るはオルタネーターですが・・・
けっこうな金額ですので簡単に交換には踏み切れません。
それに音が出ている位置がオルタとは違うような気もしますし。

そうこうしているうちにオーナーさんがある情報を入手!
で、その情報に従ってテストをしてみたら・・・



ベルト鳴きの原因は・・・★LW3W MPV★クランクプーリー交換!_d0156040_16422750.jpg

クランクプーリーに白い線を引いてエンジンを掛け、
エアコンを入れてキュルキュル言わせてからエンジンストップ!
すると白い線がズレちゃってるじゃないですか!!
プーリーの外周部分が 黄色線 の分ズレてるのがわかりますかね?

クランクプーリーのはゴムのダンパーがありまして。
緑矢印 部分の溝がそのダンパーになります。
ここでプーリーの本体(内側)と外周部をゴムで溶着してあるんです。
何故ゴムダンパーがあるのか?ってことは割愛します。(笑

このゴムダンパーは大昔のクルマ以外はほぼ付いています。
で、ここの溶着が剥がれるってトラブルはよくあることなんです。
ウチでNSXのタイベル交換とかする時はプーリーも必ず交換するぐらいですので。



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一般的にはゴムダンパーが剥がれるとすぐにわかるんです。
この写真は別のエンジンですが、外周部が完全に外れていますよね。
黄矢印 部がゴムダンパーです。

でも今回は外周部が外れていませんでしたよね。




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このエンジンのクランクプーリーの図解です。
トーショナルダンパーっていうのがゴムダンパーになります。
断面図を見ると外周部内側の真ん中が膨らんでますね。
反対にプーリー本体のほうは凹んでいます。

ゴムダンパーが剥がれても、この凹凸によって外れない構造になっているんです。
外周部が外れると盛大なベルト鳴きが出て、ベルトも損傷しちゃいます。
さらにベルトから外れるとエンジンルームで暴れる可能性もあります。
そうならないようにマツダさんの工夫なんですね。
でもそのおかげでベルト鳴きの原因はわからなかったんですがね。(笑


原因がわかったことでプーリーを新品交換することになりました。
通常プーリーの交換はさほど難しい作業ではありません。
プーリーに掛かってるベルトを外し、クランクボルトを緩め、
新品に交換してボルトを締めれば完了 って流れなんですが・・・

このエンジンの場合はそう簡単にはいかないんですよね~。
さらに特殊工具(SST)も必要になるんです。



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まずはこのSST!
クランクのストッパーになります。





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シリンダーブロックのメクラボルトを外して、このSSTを挿入します。
1番の圧縮上死点でクランクを正回転させると、
クランクがこのSSTに当たって止まるというシステムになります。
つまりクランクの位置出しをするSSTですね。




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実際に装着した写真です!
黒いツマミの部分が見えていますね。
整備書ではドラシャを外すように載っていましたが、外さなくても挿入できました。
ドラシャを外すとなると面倒くさいですから助かりました。



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続いて2個目のSSTです!
タペットカバーを外して、カム後端のスリットに板状のSSTをハメます。
これはカムの位置出しをするSSTですね。

何でこんな面倒なことが必要なのかは後で説明します。




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新旧のクランクプーリーです!
右側が新品ですよ。
外したプーリーの外周部は手では回りませんでしたね。
そこまでガタガタでは無かったようです。
なのでエアコン入れた時だけ滑っていたんですね。

ここであることに気づきませんか?
本来在るべきものが無いんですよね~。

プーリー内周部に キー溝 が無い!!
一般的にはクランクとの位置合わせ用に、
プーリーの内周にはキー溝が彫られているんですよね。
それがこのプーリーには存在しないんです。

さきほどの外周部が外れていたクランクにはキー溝がありましたね。
(戻ってご確認ください。内周部上側に溝が彫られています。)



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プーリーにキー溝が在りませんでしたので、
当然ながらクランクにもキーは存在しませんね。
キーによる位置出しが出来ないもんだから、先ほどのSSTが必要だったんです。

クランクボルトを締める時にクランクが回ってしまうと、プーリーと位置がズレます。
そのためクランクのストッパー用のSSTが必要なんです。
キーが在ればプーリーを回り止めしておけばズレないんですけどね。

そしてオイルシールの奥にタイミングチェーンのスプロケが在るんですが、
これもキーが無いために位置ズレの可能性があります。
なのでカムのストッパー用SSTが必要だったわけです。

でも何でこんな変てこりんな構造にしたんでしょう?(笑
キー溝を彫ってキーを入れるのに、さほどコストが掛かるとは思えないんですが。
フォードと提携していたころのエンジンなんで、その影響でしょうか?
やっぱ、アメリカ人の考えることはようわからん!?(笑

ちなみにオイルシールは新品に交換してます。




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クランクとカムの位置出しをしていますので、当然ながらプーリーも!
奥のカバーにネジ穴が切ってあるので、ボルト(緑矢印)を挿し込んで位置出しをします。
回り止めの専用工具を使ってクランクボルトを締め付けます。
規定トルクがけっこう高いですから、
位置出し用の細いボルトじゃ回り止めにはなりませんので・・・




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ウォーターポンプを交換した時にプーリーはそのままだったので、
今回新品に交換しました。
そこそこ傷みが出ていましたんでね。




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緑矢印 部のクランクセンサーの位置決めをして固定します。
位置がズレているとエンジン不調の原因になりますので慎重に!

これでクランクプーリーの交換作業は完了です。


オマケの作業として・・・




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タペットカバーを一旦外しましたので、パッキンを新品交換!
おそらく新車から一度も交換していなかったと思われるので、
ちょうど良いタイミングでしたね。



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補機類を元に戻したら作業完了です!
エンジンを掛けてエアコンON!!
ベルト鳴きは無事に解消しました!!!

今回は原因追及に時間が掛かってしまいましたが、
無事に治すことが出来て一安心しました。
メーカーによっていろんな構造があるもんだと勉強になりました。
キー溝の無い構造だということを知らないで、
クランクボルトを緩めていたらと思うとゾッとします。(笑


この度はご依頼ありがとうございました。




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by AutoReference | 2020-01-09 18:18 | メンテナンス&修理 | Comments(0)

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