最近涼しい日が増えてきたとはいえ、
まだまだ冬に向かっているという気はしませんが・・・(笑
でも、時期的にはスタッドレスの仕入れを始める頃なんですよね。
そういう時期を狙ってブリヂストンは毎年この頃になると、
スタッドレスの試乗会を開催しているんです。
私は今まで参加したことが無かったんですけど、
今回プライベートな理由もあって出かけて来ました。
ヘルスピア倉敷スケートリンク!
フィギュアの髙橋大輔選手や田中刑事選手が育ったリンクですね。
この時期にスタッドレスの試乗会をするわけですから、
何と言っても
滑る路面 が必要になりますからね~!!
私は隣に併設されている宿泊施設の会議室には、
研修や同窓会で何度か来たことありますが、スケートリンクのほうは初訪問。
じつはこのリンクで中学の時の同級生が働いているんです。
なので久々に彼に会ってみたいというプライベートな理由もあったわけです。(笑
そういえば外の喫煙所で休憩していた時、セミの鳴き声が聞こえました。
大平山は季節がズレてるのか?(笑
リンクの中では試乗に使う
アクア がスタンバってます。
今回試乗するタイヤは・・・
・ブリヂストン ブリザックVRX2
・A社 昨年新発売のモデル
・B社 一昨年新発売のモデル
(B社ってBSじゃありませんよ!(笑)
昨年も同じ組合せの3社で新品タイヤを使ったそうなんです。
で、今年はそのタイヤを再使用しています。
ただし単に再使用しているわけじゃあ無いんです。
昨年使用した3社のタイヤをBSの工場で
4年経過仕様 にしてあるんです。
何でも熱や圧力や紫外線を一定期間浴びせ続けることで、
4年経過と同様の経年劣化状態にすることが出来るんだとか・・・
後日、工場勤務の常連さんにこの話をしたら、
「ウチの会社にも同じような装置があるよ!」とのことでした。
耐久性のテストが必要な企業ではどこでも持っているんですかね。
最近は各社ともに
効きが長持ち っていうのをアピールしていますんで、
4年経過仕様の性能がどうなっているのかが楽しみです。
もちろん3社ともに同じ条件で劣化させているそうです。
まあ、BSはそんなズルをする必要はありませんからね。(笑
試乗するコースはこんなカンジ。
まず乗降口でクルマに乗り込みます。
1号車がVRX2装着車で、2号車がA社、3号車がB社になります。
なので同じコースを3回走行するわけです。
ピンクの矢印 が試乗コースになります。
アクアに乗り込んだら少し前に移動させ、合図に合わせてスタート。
スタートでは発進時の安定性などを体感します。
続いて旋回コースを2周回ります。
ここではコーナリング時のグリップ性能を体感します。
コースの円は直径7~8mほどなので、けっこうハンドルを切る必要がありますので、
わりと低速から滑り始める設定になってます。
スピードが出る設定だと危ないですからね。
2周の旋回が終わると次はブレーキ性能を体感します。
コーンが立っているところで一旦止めます。
アクセルを踏まないでブレーキを話した状態、
いわゆる
クリープ現象 で前方の障害物に向かって進みます。
アクアには自動ブレーキが装備されていますので、
前方の障害物を感知して自動ブレーキで停止する距離を体感します。
試乗後は
青矢印 のように乗降口まで戻り、次の人にバトンタッチ。
で、自分は次に帰ってくるクルマに乗り込むというパターン。
これを3台繰り返すわけです。
2台並んでいる後方のアクアが乗降中です。
で、前方のアクアがこれからスタートするところ。
(前車の旋回走行が終るのを待ってスタートするわけです。)
スタート位置から旋回コースまでは15~20mほどの距離しかありません。
なのであまり強くアクセルを踏まずに普通に発進します。
スピード出しすぎると真っ直ぐ壁に突っ込んじゃいますから・・・
VRX2とA社では違和感無く発進出来ました。
ところがB社の時は軽くホイールスピン!
アクセルは今までと同じ踏み方だったんですけどね。
これは大きなマイナス評価です。
旋回コースは小さめのコーンを並べて円を作ってます。
直径7~8mほどですが10km/h程度の速度では3社ともに滑りません。
速度が15km/hぐらいになると滑り始めるんですよね。
VRX2も15kmぐらいから滑り始めました。
ただ滑っていてもハンドルには若干のグリップ感が残っており、
オーバーランをしながらもハンドルを切ってる方向に進んで行きました。
そしてアクセルを放して少し速度が落ちるとすぐにグリップが回復。
まあ、わりと安心感のある滑り方だったと思います。
続いてのA社も15kmぐらいまでは粘りました。
しかしそこからの滑り方はVRX2よりは唐突だった印象。
ハンドルに伝わるグリップ感も少なく、
そのままオーバーランしていく印象でしたね。
ただ、グリップの回復速度はそれなりに早かった印象です。
最後のB社は15km手前ぐらいから滑り始めたんですが、その滑り方が・・・
一気にダ~ッとオーバーランしちゃうカンジ。
ハンドルに残るグリップ感もほぼ皆無でしたね。
グリップの回復もかなり遅かったです。
かなりダメダメな印象で、このタイヤで凍結路を走るのはちょっと怖い・・・
4年経ったらここまで性能が落ちるのか...っていう見本のようでした。
まあ、新品タイヤで試乗したことないんで、大きなことは言えませんが。(笑
ハンドルを左に切ってますが、クルマは真っ直ぐ進んでます。(笑
3号車ですからB社のスタッドレスですね。
他の人が乗ってるところを外から見てましたが、
やはり一番ハデにオーバーランしてましたね。
全然ハンドルが効かず、みなさん苦労していた様子。(笑
案外、外から見るのも違いが良くわかりましたよ。
こちらも大きくオーバーラン!
ハンドルを大きく左に切ってますが、クルマは真っ直ぐ進んでます。
コースからかなり外れちゃってますよね~。
やっぱこれも3号車かな?(笑
最後にブレーキ性能チェックです。
まず手前のパイロンの所でクルマを止めます。
ここからブレーキを放してクリープ状態にします。
で、障害物に見立てた幕に向かって進んでいくんです。
自動ブレーキが障害物を感知して止まるという方法なんですが・・・
自動ブレーキでは間に合いません!(笑
3社ともに幕の手前では止まらず、突っ込んじゃいました。
凍結路では自動ブレーキを過信しないようにしましょうね!!
ただ、自分でブレーキを踏んでいないんで、
ブレーキ性能の差っていうのはあまりよくわかりませんでしたね。
そのかわり制動距離を測定してくれました。
試乗車のアクア3台ともにGセンサーを装着しており、
自動ブレーキ作動から停止までの距離を計測していたんです。
私が乗った時の結果は・・・
・VRX2 2.4m
・A社 2.9m
・B社 3.1m
体感的な違いはわからなくても数字上では差が出ていますね。
停止距離3mというとこれぐらい突っ込んでいます。
本物の障害物だったらかなりの被害でしょうね。
クリープ状態ですから、せいぜい6~7kmぐらいしか出てないんですけどね。
この後、担当者が幕を上げてくれるんで、通り抜けて乗降口まで帰ります。
ここのポイントは乗っていた時よりも、
外から見ているほうが違いが良くわかりましたね。
自動ブレーキが作動した瞬間にタイヤがロックしちゃって、
そのままスウ~ッと滑っていくんです。
「ブレーキのとこは外からも見てもらったほうが良いんじゃない?」
とBSの担当者に進言しておきました。
なんせ試乗会は9月末まで開催するそうなので・・・
ちなみに一般の方は参加できません。
タイヤ販売店やディーラー・GS等の従業員の方が対象の試乗会なんです。
先ほど話した同級生の彼ですが、ここに勤務しているもんですから、
テスト走行とかの時に試乗してたみたいですね。
「今年のが一番わかりやすいな!」って言ってました。
毎年やってるんでBSの面々とも顔見知りですしね。
例年は新品タイヤを使っていたんで差がわかりにくかったのかも?
各社ともに新品の時はゴムが柔らかいですからね~。
BS以外は柔らかくするのにシリコンやら油分やらをゴムに混ぜ込んでいるんです。
油分は年とともに揮発していまいますから、
年数が経つと油分が抜けてゴムが硬くなってしまうんです。
一方BSのブリザックは発泡ゴムを使っています。
気泡がゴムの内部にあるわけですから元々柔らかいんですよね。
そうなると混ぜる油分も最低限でOKとなるわけです。
揮発する油分が少ないので経年劣化が抑えられるというわけです。
今回はなかなか着眼点の良い試乗会でしたね。
これでVRX2は4年後でも安心してお使いいただけることがわかりました。
私も試乗会の経験を生かして自信を持ってオススメできます。
まあ、商売的には早めに買い替えてもらったほうがありがたいんですが。(笑
今年も
ブリザックVRX2 のご注文お待ちしています。

岡山県倉敷市の「田舎のタイヤ屋さん」です。(笑
軽トラのタイヤ交換1本から、オイル交換・インチアップ・カーナビなどをはじめ
ドレスアップやローダウンもおまかせください。
ハードなチューニングやエンジン・MTなどのオーバーホールもやってます。
車検・一般整備・鈑金修理・中古車販売もお気軽にご相談ください。
当店は進化剤のマイスター店です。
超進化剤NT-1、塗る進化剤ミスリル、冷却系進化剤ZOMAも取扱っています。
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