久々にリジカラのネタです!
本日のクルマは・・・
レジェンド!
リジカラのHPに載っている内容を拝借すると・・・
>アイデアの原点は、'06年の北米25時間耐久レースにレジェンドで参戦する
>車両テスト時のことでした。
>それまではサブフレームとボディは溶接してきましたが、
>この車両はボディが鉄、サブフレームはアルミ材なので溶接ができない。
>接着は分解が困難でサービス性が悪い。
>そこで締結部にカラーを噛ませることで締結強度を上げるアイデアが
>レースチームから発案されたのです。
>当初は、その効果に社内でも半信半疑のスタートでしたが、
>ツインリングもてぎの初試走で、テストドライバーからは予想以上の好感触を得ました。
>無線で伝えてきたその声は叫びに近い、興奮したものでした。
>「凄くいいぞ!」その後、飛躍的にハンドリング性能と特性が向上したことを確信した私達は、
>一般道で各車種の実装テストを重ね、その効果の確証を得ました。
>このカラーの効果をユーザーの方にもぜひ味合ってもらいたい、
>その一心から2005年の春よりリジッドカラーの市販に向けた開発に着手したのです。
なんとこのクルマがリジカラ誕生の原点だったんですね~。
そんな原点のクルマへの装着作業です!
まずはフロントから・・・
装着場所は丸印の4ヶ所です。
たしかにHPの記載どおりサブフレームはアルミですね~。
写真を撮り忘れちゃったんですが、フロント用は8ピースです。
まずは図解から・・・
Ⓐ・Ⓑ 部ともに同じ構造になっています。
そのためリジカラは2種類の物が4個ずつですね。
図の茶色の部分は「SUB FRAME」となっていますが、
固定部分はサブフレームにブッシュが入っていますので、
正確にはブッシュのインナーカラーになります。
このカラー部とボルトの径に差があるので、リジカラでその隙間を埋めてやります。
Ⓐ 部の装着前の写真です。
ボルトは黒いガセットプレートを挟んで固定されていますね。
ボルトとプレートの間に見えるのがリジカラです。
ここは上側はカメラを入れるスペースが無く、写真が撮れませんでした。
続いて
Ⓑ 部です。
ココは上下ともにちゃ~んと写真に写っていますね。
上側のリジカラはたっぷり塗ったグリスでボディーに貼りついた状態になってます。
続いてはリアです。
リアも丸印の4ヶ所に装着します。
フロントと同じようにアルミのサブフレームにブッシュが入っています。
ちなみに写真の上側がフロント方向です。
リア用のリジカラです。
写っているのは片側用なので合計で8ピースになります。
ただのワッシャのように見えるヤツがありますよね~。
「リジカラって隙間を埋める物なのにワッシャ形状で効果があるの?」
って思いますよね、基本的にはそうなんですけどね~。
これはクルマ側の構造に合わせた物なんですよ!
詳しくはまた後で・・・
Ⓐ 部の図解です。
茶色の部分はフロントと同じようにブッシュのインナーカラーです。
で、このインナーカラー部の上側に注目してください!
ボディーを示す黒い図が下側に向かってテーパー状に延びてます。
通常はボディー側にはボルト穴が開いているだけなんですが、
このクルマではボルト穴の回りに位置出し用の突起が出ているんです。
業界用語では「チ○コが出ている」と言います。
(下品ですいません。(笑) 業界用語じゃ無くウチだけ?・・・)
つまり元々リジカラが入っているようなもんなんですね~。
インナーカラーは突起に沿って入っていきますんで、位置もバッチリですし、
ボルト穴だけのタイプに比べれば隙間も少ないでしょうからね。
でも、リジカラは隙間を埋めるだけの物じゃあ無いんですよね~。
突起の根元のピンクで示してあるのがリジカラ①です。
コレが先ほどのただのワッシャに見えたヤツになります。
ボディーとインナーカラーの間にリジカラを挟むことによって、
密着度が上がってより強固に固定されるようになるんです。
一般的なリジカラだとUFOみたいな形状をしている物が多いんですが、
その円盤状のフランジ部分がこのワッシャと同じ働きをします。
かなりのトルクで締めつけられていますので、ちゃんと密着していると思われますが、
けっこう当たっている部分が少ないんですよね。
まあ、ボディーもサブフレームも鉄板のプレス品の場合が多いですから、
平面度を出すにしても限界があるんですよね。
リジカラを挟んだ状態で締めつけると、フランジ(ワッシャ)の部分がツブれていきます。
そのツブレがボディーとサブフレームのわずかな隙間を埋めるんです。
わずかな隙間でも無くなることにより、密着度が上がり強固に固定されるんですね。
私的にはこの密着度が上がるっていうのがリジカラ効果の本質だと思います。
ボルトとサブフレームの径の違いからくる位置ズレを修正しても、
驚くほどの効果っていうのは体感できないと思うんですよね。
ボルトを締めつけるとツブれるのはフランジ部だけじゃないんです。
リジカラの隙間を埋める突起部分はテーパー状になっています。
締めつけることでテーパーの根元にサブフレームからの力が掛ってツブれます。
そうすることで、サブフレームとボルトも密着することになります。
ボディー~サブフレーム間はフランジのツブれで、
サブフレーム~ボルト間はテーパー部のツブれで密着させます。
これで3点が強固に固定されたことになるんですよ!
固定部の強度が飛躍的に上がったことにより、ヨジレや歪といった物が解消されます。
それがあのリジカラ効果につながってるんだと思います。
黄色い矢印がリジカラです。
赤い矢印の白い部分が例の突起になります。
その突起の根元にワッシャ状のリジカラが入っていますね。
外した状態のガセットプレートを見ると・・・
突起があってもこんなにズレているんですよね~。
きっとボディー側の根元はあっていても・・・ってことじゃないかと思います。
ヨジレとかがあるっていう証拠ですかね。
続いては
Ⓑ 部の図解です。
基本的には同じタイプの構造ですが、下側のリジカラのテーパー部の寸法が違います。
それぞれの微妙な違いに合わせて作ってあるんでしょうね。
こちらのほうがブッシュが下側に大きく飛び出していますよね。
この構造のためインナーカラーが長いんじゃないでしょうか?
そのためリジカラのテーパー部の寸法も長くなっているんだと思います。
装着後試乗してみたところ・・・
いつものように直進時でのハンドルの重さを感じました。
実際に重くなっているわけではなく、直進性が良くなったことで、
ハンドルが重くなったように感じられるんですよね。
乗り心地もとってもしなやかです。
足廻りの動きがスムーズになったので、そう感じるんだと思います。
進化剤同様にリジカラもかなり効果は体感できます!
費用はちょっとお高くなりますが、満足いただける商品だと思いますよ!!
ただ、進化剤と違って設定車種に限りがありますけど・・・
メーカーさんも頑張って車種の拡大をしていますが、
私のウィッシュ用はまだ未発売・・・(涙